空港通プレーパークの様子

「おかえり~」午後4時ごろ小学校から帰ってくる子どもたちに声をかける・・・

「今日はプレーパークいかない」「宿題終わったら行くね」「今日は友達とプレーパークに遊びに行くね~」などなど、子どもたちから声が帰ってくる。

乳幼児から小学6年生ぐらいまでが遊ぶプレーパークは毎週月曜日に開催しだして2年が経とうとしている。

地域の町内会の人たち、隣接するまつやまRe・再来館(りっくる)の職員の皆様、そして地域のお母さんに応援してもらいながらプレーパークをさせてもらっている。

いつも和やかな空気が流れ、子どもたちの元気な歓声が響く公園。

大人たちはたわいのない会話で井戸端会議。

子どもたちはいつしか知らない子どもたちとも仲良くなっていろいろな遊びを作り出していく。

夏には水風船が人気となり、前回はその水を入れた水風船に油性ペンで絵をかいて、それから輪ゴムをつけて、風船ようようを作ったりして遊び、そのあとは投げて割って遊ぶ。その遊びの中にもそれぞれが工夫を凝らし遊びを変化させていく。

若いお兄ちゃんスタッフがいると、小学生は遊んでほしくて寄ってくる。ボール遊びとか、バトミントンのような遊びとか、ドッチボールとか、仲間が仲間を呼んで和気あいあいと盛り上がる。

そんな笑顔の絶えない和やかな雰囲気が醸し出す空気感が私は好きなのですが、きっと子どもたちもそんな空気感に寄って来るようにも思う。

今の子どもたちは学校や家庭環境などストレスを抱えているタイプも意外と多く、そんな遊びの中からポツリポツリと言葉を紡ぐように大人に話しかける子どもがいる。

問題を解決してほしいワケでもなく、悩んでいるわけでもない。ただ伝えたい。

きっと理由はわからないけど伝えたい。わかってくれそうな大人に伝えて、自分のなんとなくモヤモヤする気持ちを伝えてくる。わかってもらえなくても、聞いてもらえるだけでも元気になっていくのを感じる。

今はプレーパーク的な活動でもしないと、そんな子どもの気持ちに寄り添える場がなくなってきているから私的には貴重な場所ではないかと思い活動をしている。

最近は毎回50人から80人ぐらいの子どもと大人が遊びに来てくれるようになった。

毎回来てくれる子は、学校から帰る時間が遅くなっても必ず顔を出してくれる。そんな子どもたちとの会話がスタッフとしても嬉しいし元気の源となっている。

子どもを見守りながらお母さん同士の会話の場もまたステキだと思っている。

日常で我が子と関わる中で出てくる悩み事を相談する場って意外と少ないけど、なんとなく子どもを見守る中だといろいろ話せて、屋外の空気も相まって悩みが少し解消された気分になる。

後、雨も私は好きなのですが・・・

雨がザーーーっと降ってきて雨宿り。子どももおとなも雨宿り。遊び道具を屋根の中に入れて、止むのを待つ時間。でも子どもはこらえ切れず、雨の中で雨を使って遊びだす。濡れても着替えがあれば「ラッキー」って感じで濡れながら遊ぶ気持ちよさを感じる。

それから、泥を触る気持ちよさ・・・

最近の子どもたち(コロナ禍以降顕著に感じるのですが💦)砂を触れない、泥を触れない、はだしになれない、砂が付くとすぐ手を洗う・・・それも2歳でも触れない、4年生でも触れない子もいる・・・汚れるのが嫌いな子どもたちが増えてきている。

だけど、子どもの遊びの中で泥に触る気持ちよさに目覚めると、素足になって泥に中に足を入れてみたりする。肌で風を感じ、水を感じ、砂を感じ、泥を感じる心地よさに目覚めていく。いわゆる五感を感じる心地よさに目覚めていくのだと思う。

子どもが成長するのに必要なものは一体何なのか?大人になって力強く生き抜く人間に成長するために必要な子ども時代の学びとは?

プレーパークって子どもがただ遊んでいるだけでしょう?って思っている人、多いと思うけど、意外とすごい力があることを知ってほしい。

19年間プレーパークをやり続け、子どもの成長を見てきたから言い切れる今があるのかもしれないが。  よっしー