子ども自然体験活動 (鹿島で釣り)活動報告

今年度も3回(6/27,10/24,12/5)の鹿島での釣りイベントをさせていただきました。

季節ごとに釣れる魚も違うし、天気によって仕掛けも変えないといけないなど釣りもやればやるほど奥が深い自然体験です。

子どもでも大物が釣れたり、潮の満ち引きで魚の動きが変わっていくので、海の変化がとても気になったり、リアルな理科的要素もふんだんに盛り込んだ活動だとも言えます。

12月5日はとても寒い1日でした。でも寒いから釣れるということもあるし、他の子が釣れているけど・・・釣れないこともある?平等ではないし、でもチャンスも突然やってくる楽しみもある。

私たちが毎回させてもらってるこの体験活動は基本的に釣りをするもしないも子どもが決めます。釣りをせずにご飯作りに没頭する子もいます。横から釣り現場を見ながら突然釣りを始める子もいたりします。子どもがチャレンジしたいときが学びの時。したくない時に無理に釣りを強要することはありません。

自分からチャレンジしたいと思う子は、エサを付けられるようになります。仕掛けも付けられるようになります。釣りのスキルも上達します。好奇心がチャレンジの源で、チャレンジかチャンスを掴み、成功体験へと繋がります。

でも、釣りに興味がなくても、現地で仲間と出会えば、思っても見ない様々な経験が得られます。一番はコミュニケ―ションのチャンスがとにかく多いということ。様々な遊びが生まれ、いろいろな出会いがあります。嫌なこともあるけどその分ワクワクも待っています。たくさんの経験をしながら子どもたちは毎回少しづつ成長しているのだと感じています。

今年度もたくさんの子どもたちの笑顔に支えられ活動を継続することができました。来年度も引き続き釣り体験を実施したいと考えています。

森のようちえんたんぽぽの根っこ活動報告

2020年10月から開始した森のようちえんたんぽぽの根っこ(預かり型・毎週金曜日)も開始して1年が経ちました。

自然の中でのびのびと遊ぶ子どもたちの成長はとても目覚ましいものがあります。最初は個々で遊んでいたり、スタッフがいないと不安がっていた子どもたちも今では友達同士で助け合いながら遊んだり、転んだ時も自然と友達に「大丈夫?」と声をかける姿にいつも感動しています。

先日もモミジの赤い葉っぱを子どもたちがみんなで袋に入れて集め出したり、9月頃にはザクロの実を一粒一粒「美味しいね💖」といいながら笑顔で食べたりしていました。

かたや毎回山を走り回って遊ぶ子どもたちの群れも発生したり、水遊びに没頭する子どももいます。

物の取り合いもあるのですが、そこも自分たちで話しあいをしながら(もちろん泣いたり怒ったりもありますが・・・・)ゆっくりですが問題を解決する姿にスタッフ一同感動!!3歳でも話し合いをしながらお友達と仲良く遊ぶスキルを持っているのです!!

とかく大人はついつい心配で口を出したり指導したりしがちですが、子どもは子ども自身で育つ力があるのだと実感しています。

2022年1月~3月は金曜日にプラスして水曜日も森のようちえんたんぽぽの根っこを開催します。週に2回参加、または週1回参加のどちらかを選ぶことができます。募集開始は12月はじめを目途に情報配信しますのでもうしばらくお待ちください。

由良野の森プレーパーク活動報告2021

活動日 5/9,6/6、7/4,10/3、11/21 計5回
活動場所 愛媛県上浮穴郡久万高原町二名乙787-13 由良野の森
参加者 毎回20組
活動内容 森散策、木工広場、薪割り、桑の実やブルーベリー,栗など季節ごとの木の実の収穫、山菜取り、沢登り、ブナの種植え、火育&食育としてのお昼ご飯づくりなど


今年度もたくさんの親子連れに参加いただき、毎回楽しく過ごすことができました。

自然豊かな森の中でゆっくりとした時を過ごすこと・・・現代社会の日常ではありえない空間ですが、この時間が貴重なのだと毎回感じてきました。

環境問題を学校で学んだとしても五感をフルに使った実体験ほど貴重なものはありません。

自然の中で気持ちいいと思うこと、心が解放される感覚は子ども時代の遊び込みの中からしみ込むように子どもの心の中に宿るものなのだと思います。友達と楽しく過ごし、お母さんやお父さんの穏やかな笑顔に包まれて一緒に食べるあったかいご飯ほど美味しいものはないように思います。

継続的体験活動の可能性「遊びの続き」

定期的に自然の中で体験活動(子どもの遊び場)をしていると、子どもの遊びにどんどん変化が起きていることを感じます。異年齢との遊びの楽しさを感じ、新しい遊びをどんどん創造し、次から次へとチャレンジしていく子どもたち。

活動を始めた当初の悩みは「自然の中でどのようにして遊べばいいのかわからない子どもが多い」ということでした。

でも今は、毎回最初から何も私たちはプログラムを提供していないにもかかわらず、子どもたち自ら「遊びの続き」を開始します。この創造力ってすごいって思うんです。

遊びの続きが子どもたちの中に膨れ上がっていて、それが機動力となり本能的に動き始めているように思えるのです。

由良野の森という魅力的な森の効果も大きいと思うし、人と人の温もりを感じる関係性を大切にすることにより子どもの心が自由になっていくのだとも思います。

すべての子どもには自ら育つ力が宿っています。野生を育めば育むほどその力は発揮されるように思います。

来年度も子どもたちの「遊びの続き」を絶やさぬように活動を続けていきます。

【参加者募集】不登校支援フォーラム2021in愛媛

不登校支援フォーラム2021 in愛媛を11/28(日)14:00~16:30にzoomにて開催します。

今回はzoomで全国及び愛媛県における不登校の現状やフリースクールの紹介などをしながら参加者と一緒にこの問題を考えていきたいと思います。

特別ゲストとして愛媛大学病院子どものこころセンター センター長の堀内史枝先生にもご参加いただきます。多くの皆様の参加お待ちしております。

日時 11/28(日)14:00~16:30
開催方法 zoom
参加費 無料
定員  60名
主催  愛媛県フリースクール等連絡協議会


※下記フォームよりお願いします。
https://ws.formzu.net/dist/S25248458/

初めてクラウドファンディングにチャレンジします!

2019年度に不登校が理由で小中学校を30日以上欠席した児童生徒は18万1272人で、過去最多を更新しました。増加は7年連続で、約10万人が90日以上欠席しています。

愛媛県でもコロナ禍の中、不登校になる子どもたちが増えています。愛媛県教育委員会によると令和元年1月時点の愛媛県の不登校生徒数は1352人に対し、令和2年1月時点の不登校生徒数は1617人となり、265人増えています。(不登校生の人数は月3分の1以上欠席したものの内、学校が不登校と判断したものの数です。)

そのため私たちが運営しているフリースクールたんぽぽの綿毛への相談件数も増えており、フリースクールを希望する子どもたちが増えています。

2020年における総自殺者数は2万1,077人(暫定値)。男性は前年よりも26人減少した1万4,052人、逆に女性は2019年から934人増加し7,025人と2年ぶりに増加に転じました。若年層に至っては、小学生が15人、中学生が145人、高校生338人の合計498人に上り、1978年の統計開始以来最多だった1986年の401人を超えています。

親も子どもも助けを求める場所が減り、助けてほしいと訴えることができる仲間が減っているのではないでしょうか。

私たちは活動当初からプレーパーク活動を実施してきました。地域にあって、いつでも安心して来ることができる子どもの居場所(遊び場)、そして保護者も安心していられる居場所が今本当に求められていると思っています。

そんな居場所を松山で作ります。作りたいです!!

だからどうかご支援よろしくお願いしますm(__)m!! 

NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場 代表 山本良子(よっしー)

2021年 夏を振り返って

気づけばあっという間に10月。それにしても10月の気温とは思えない日々が続いていて、地球の気温変動、温暖化を年々肌で感じ、子どもたちへこのまま問題が山積みの地球を受け継いでいくことの危惧の念を抱かずに いられません。 

今年の夏も毎年過酷になっていく熱中症対策に加え、ウィルス感染対策が輪をかけて当団体へも大きな影響を 及ぼしました。 

キャンプ目前になっての愛媛での過去にない陽性者数の上昇。7月に行われたキャンプ状況よりもさらに深刻化し、「命を守る」ことの定義をつきつけられました。 目の前につきつけられる不安との闘い、数字に踊らされる日々。何が正しくて何が正しくないのか判断することすら躊躇してしまう現実。

8月のキャンプ実行が正しいか間違いかは今でも答えが出るものではありません。しかしながら、揺るぎない 事実としてあるものは、大人が考えている以上に子どもたちの心は複雑化しているということです。 

世間の風潮や事情で表現することを規制され、我慢を飲み込み、本当の気持ちを抱えながらもそれを公に出すことが許されない。。。。。。。そんな日々が日常化していくと、大人も深刻化していきますが、それ以上に子どもたちの心は疲弊し、自分で考えることをやめ、本来持っている探求心やわくわくする気持ちは途絶え、未来へ希望 を抱くことを止めてしまいます。 

そんな中でも様々なご理解、ご協力があって参加してくださったお子様たち、保護者の方たち、スタッフにとってのこの夏の経験が体験を通して「心の糧」の根本になったことは参加前と参加後の表情の変化やいただいたお言葉から伝わってきました。 

子どもたちにとって「遊び」=「生きること」 それは、もしかしたら大人にも言えることなのかもしれません。

「遊び」=「心の満足」です。ひとりひとりが心の満足を得て、交流が生まれるとそこには「相手を受け入れる」ことが生まれます。自分と相手の違いを認めあい、自分の良さと相手の良さに目が向けられます。希薄化した こんな世の中だからこそ、生きていく上で「心の満足」は必要不可欠なのだと思います。 自然体験活動を通して、子どもたちは意見の食い違いがあることもしばしば。時には険悪なムードになることもあります。しかし、子どもたちの世界を信じれば、お互いが納得して認め合っていることがしばしば。心が解放された場所で過ごしていると本来備わっている人としての本能がたくさん引きだされていきます。 

目には輝きがうまれ、笑顔がうまれ、会話がうまれ、コミュニティがうまれ、心の解放が生まれ、循環していく日常がそこにはあります。 そうした変化を2021の夏も一緒に過ごせたことは当たり前ではなく、たくさんの奇跡と必然が重なってできたこと。

 本来の姿や本音や心の叫び、心に抱えているもの、人間らしい喜怒哀楽を大切にしながらこれからも日々ステップアップしていきたいと思います。

スタッフ みっちー(松本みちよ)

キャンプの写真販売について

2021年度の当団体のサマーキャンプに参加いただいた皆様へ

今年度の写真販売は参加者の写った写真をこちらでまとめ、全体の写真を合わせたものをCDに焼いて販売したいと思います。すべて50枚以上のデーターが保存されています。
※スタッフが撮影したものですので、明瞭ではないものもあります。

販売価格は送料込みで1枚1500円です。
支払はCDと共に郵便振り込みの用紙を同封しますので届き次第振込をお願いします。
※振込手数料はご負担ください。
※兄弟で参加の場合はデーターを1枚にまとめていますのでどちらか一人のみ申込してください。

写真の申込締切は9/30とさせていただきます。発送は10/8までに行い、発送後メールでお知らせします。キャンプに参加した感想などもぜひご記入ください。

下記フォームより申込よろしくお願いします。
https://ws.formzu.net/dist/S3848002/

※なお、上記と同じ内容を本日参加いただいた皆様へはメールでお知らせしています。

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NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場
℡:080-8902-9627(山本)
mail:info@asobiba-matuyama.org
HP:  https://asobiba-matuyama.org/
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10月と11月の由良野の森プレーパークの件

9/5に開催予定であった由良野の森プレーパークについては新型コロナウイルス感染拡大防止の為、やむなく中止としましたが、10/3の由良野の森プレーパークは開催することとしました。

10/3開催分は9/5開催分で申込いただいた方を優先に受付いたします。該当者には本日メールにて参加の有無を確認しておりますのでよろしくお願いします。(メールが確認できない時はお電話ください。)

11/21開催分は10/23の18:00より募集を開始します。

※なお、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、当団体が9/14に作成した下記「新型コロナウイルス感染症に対応した活動実施方針及び参加条件」に目を通していただきますようよろしくお願いいたします。

子どもの頃の体験活動の重要性について(文科省の調査研究結果報告より)

2001年に出生した2万人以上の子供を対象に文科省が行った追跡調査のデータ分析から、小学生の頃に自然体験や社会体験など体験活動の機会に恵まれた子供は、家庭の経済状況に左右されることなく、高校生の頃の自尊感情(自分に対して肯定的な感情)などが高くなる傾向が見られることが9月8日、分かった。こうした大規模な調査で「体験」と効果の関連性を検証した調査研究は同省初。

分析に当たった専門家は「家庭の経済状況にかかわらず、子供の成長には多様な体験が必要であることが示された。家庭や地域、学校が協力して、子供を支える環境づくりを進めていくことが大切だ」と指摘している。

 今回の調査研究は、2001年に出生した子供とその保護者を18年間にわたり追跡した「21世紀出生児縦断調査」のデータを基に、体験活動が成長に及ぼす影響を分析。自然体験(キャンプや登山など)、社会体験(農業体験、ボランティアなど)、文化的体験(動植物園見学、音楽・演劇鑑賞など)に分けて調べたところ、自然体験が多い子供は自尊感情や外向性(自分を活発だと思う)が、社会体験が多い子供は向学的な意識(勉強・授業が楽しい)が、文化的体験が多い子供は向学的な意識、自尊感情、外向性、精神的回復力(新奇性追求、感情調整、肯定的な未来志向)、心の健康の全てが高くなるという結果が得られた。

 また、「遊び相手」による成長への影響を分析したところ、異年齢の子供や家族以外の大人など多様な相手と遊ぶ機会が多いほど、自尊感情や外向性などに良い影響が見られることも分かった。

 さらに家庭環境の要因も影響していないかを調べるため、世帯収入の水準別に分けて体験と意識を分析した。世帯収入が高いほど社会体験や文化的体験の機会が多い傾向はあるものの、例えば小学生のときに自然体験の機会に恵まれていた子供は、収入の水準が高い低いに関わらず、同じ傾向でその後の自尊感情に良い影響が見られることが示された(グラフ参照)。

令和2年度青少年の体験活動に関する調査研究結果報告 ~21世紀出生児縦断調査を活用した体験活動の効果等分析結果について~(文部科学省 令和3年9月8日)

フリースクールのスタッフ募集

フリースクール等で働くスタッフを募集します。私たち団体が培ってきた遊びや自然とのかかわりを大切にしながら、ひとり一人の子どもの育ちを一緒に応援しませんか。

①応募資格
・年齢原則20歳以上、性別・国籍・学歴不問

②求める人物像
・フリースクール等のスタッフになりたいという目標や意志を持っている
・フリースクール等のスタッフをとおして多様な学び・教育の発展や社会貢献に寄与したいという志を有している

フリースクールスタッフ

1.業務内容:フリースクール等の現場での学び・遊び・体験等の活動と関連する業務1名
2. 勤務地 :松山市祝谷3丁目6-1
3.雇用条件:試用期間3カ月
4.就業時間:週1日~3日 原則9:30から15:30までの1日6時間及び月に1回のスタッフミーティング 
5.勤務日:火曜・水曜・木曜
6.給与 :時給900円

④応募方法
希望される方は下記まで連絡お願いします。
NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場 事務局
(お問い合わせ info@asobiba-matuyama.org 又は 080-8902-9627(山本))