10/14由良野の森プレーパークの活動報告

昨日は久万高原町二名になる由良野の森でプレーパークを開催しました。

雄大な自然の中で自然の恵みを感じながら子どもたちがのびのびと遊ぶ姿に感動しながら見守っていました。ニワトリを追いかけたり、池の生物を採取したり、沢でカニを見つけたりと子どもの創造力は膨らむばかり。最初は戸惑う子どもたちも、少しずつ山の遊びに目覚めていく。澄み切った青い空と子どもたちのステキな笑顔に癒された一日でした。
お昼ご飯は地元の食材を使い、芋炊きと大釜で炊いたご飯をいただきました。久万高原のお母さんたちの手作りというのも贅沢感があり、私は特にお焦げがたまらなく大好きでした。(冒険遊び場の男性スタッフは堅いと言っていましたが(^_^;))
今回は由良野の森のことを少しでも知ってもらいたいと思い、敷地内にスタンプラリーではなくてクイズラリーを設置し、由良野全体をみんなに歩いてもらいました。ちょっと距離がありましたが、楽しみながら歩けたんじゃないでしょうか?
それから今回から初めて設置したプレーパーク会場へ!
竹の木工広場を開催し、火をおこし、薪を割り、焼き芋とマシュマロを焼きました。

子どもがプレーパークで遊んでいる時間に、お母さんたちにはゲストハウスでコーヒーを飲みながら「森をそだてる」ということについて鷲野陽子さんからお話をしていただきました。

これからもゆっくりですが、この場所でもプレーパークを定期的に開催できるように準備を進めています。

※次回は11/11(日)開催します。申し込みは10月15日(月)午後6時から受付けています。定員になり次第締め切りますので参加したい方はお早めに申込ください。
申込する方はここをクリック

森のようちえん作りたい人必見です!

11月2日(金)~4日(日)に第14回森のようちえん全国交流フォーラム㏌とっとりが開催されます。

乳幼児対象の屋外保育を長年実践している全国のプロフェッショナルが勢ぞろいし、尚且つ「学校法人きのくに子どもの村学園」という新しい自由な学校の形を実践し成功している堀真一郎さんや、神奈川県川崎市でNPO法人フリースクールたまりばを開校当初から関わっている西野博之さんのお話も聞けるかもしれません。

それから北海道の旭山動物園の飼育員として動物園復活のキーマンとなり、のちに「あらしのよるに」の絵本を書いたあべ弘士さんの基調講演があったり、ワークショップをしている会場の外ではプレーパークや森のようちえんも実際に開催されています。

もうすでに申し込みが殺到し、3日間すべて参加という枠は埋まってしまいましたが、日帰りで参加というのも可能です。大山の紅葉を楽しみながら森のようちえんを知るというのもいいかもしれません。

※プレーパークは参加自由で無料だったり、11月3日に屋外で行われているお祭り広場では11時ごろから昼食も食べるお店が出ていたりします。全体的には申し込みが必要なものが多いので興味がある方はHPを確認してから参加してください。

第14回森のようちえん全国交流フォーラム2018受付状況と最新情報HP
開催要項

松山冒険遊び場からは代表の山本が3日間参加しますので、参加する方はぜひ連絡くださいね!

すべてのワークショップに行きたいのですが、今のところ森のようちえんと自由学校とキャンプを徳島で30年続けているトエックの伊勢達郎さん、保育界の風雲児、柴田愛子さんのお話も聞きたいし、それから高知県で平成31年から開校が決まっている学校法人日吉学園「森の小学校」とさ自由学校の運営スタッフによるワークショップも気になる。

でも一番勉強しないといけないのは、鳥取県と智頭町とNPOが連携しながら森のようちえんが運営されていく仕組みを作り、尚且つそれが全市に広まっていく流れを作った特定非営利活動法人智頭町森のようちえんまるたんぼの代表の西村早栄子さんのお話かなと思っています。

とにかく、屋外での保育、自然の中での保育、既存の教育システムではない自由な学校の形は今後どんどん求められていくと思いますので、興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね(^^)/

子ども館プレーパーク活動報告

8月8日(水)は松山子どもの日ということで、松山市コミニュティーセンターこども館でプレーパークと出張駄菓子屋開催しました。色々な団体に混じっての参加だったのですが、どのプースも親子連れがいっぱい!暑い夏に親子て出かける所をみんな探してるんだろうなーと感じました。

子供がいっぱい遊べるスペースがあって、エアコンが効いていて、お金もかからない所。それからお母さんもゆっくり出来る場所。第1位エミフル、第2位児童館、第3位こども館?

今回は竹のプールと空飛ぶ鳥かごを開催しました。

風があって少しだけ涼しさも感じるプレーパークでした。

全国フォーラム2018×オレンジリボンフォーラム2018


私たちが加盟している日本冒険遊び場づくり協会では、2018年6月17日(日)に岡山市において、認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワークと共同で「全国フォーラム2018×オレンジリボンフォーラム2018『みんなの居場所 冒険遊び場の可能性』」を開催いたします。

◆日時◆
2018年6月17日(日)10:00~15:30

◆場所◆
岡山大学創立五十周年記念館
※アクセス http://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/50kinenkan02.html

◆参加費◆
無料

◆お申込み◆

【パネルトーク】
※事前申し込み不要

【グループワーク】
◇申込み受付フォーム(※託児のお申込みもこちらから)​

【交流会のお申込み】
http://asobibaparty2018.peatix.com/

【お問い合わせ】
boukenasobiba.forum2018@gmail.com

★開催記念特別鼎談★ぜひご覧ください!

※詳しくは下記URLよりチラシをご確認ください。
こちら

3/21講演会活動報告③~心と大脳前頭葉~

3/21講演会活動報告②でも紹介した↑「からだのおかしさを科学する」の中には心と大脳前頭葉の関係についても書かれています。

人間の脳の約30%を占めるのが前頭連合野といわれる前頭葉の部分は、やる気、意思、集中力、判断力、コミュニケーション能力、などの働きをつかさどってくれていて、人間の「心」の部分ともいわれています。

前頭葉のタイプには興奮も抑制も弱い「そわそわ型」(幼児型)からスタートして、意欲の元となる興奮が強い「興奮型」の時期を経て、次第に抑制力も育ってバランスのよい「活発型」(大人型)へと段階的に発達していくものだそうです。ところが最近は小学校高学年や中学校になっても前頭葉が「そわそわ型」、つまり心が幼い状態の子どもが昔に比べて増えています。

ではどのような対策を取ればいいのか?

日本体育大学名誉教授の正木健雄先生が栃木県宇都宮市のさつき幼稚園で園長先生の協力を得て20年以上行っていた調査があります。そこでは就学前の子どもでありながら「そわそわ型」の子どもが極端に少ないという結果が出ています。

それは、毎朝登園後、20~30分間(長いときにはそれ以上)先生も、子どもも、そして保護者も一緒になって、体を使って思いっきり取り組み合う「じゃれつき遊び」といわれる遊びを30年以上に亘って続けていることです。この遊びには特別なルールやたいした決まりごとはありません。けれども骨折などの大きなケガは一度も起きていないといいます。

朝、この遊びで子どもたちがしっかり興奮できた日は、その後の生活が落ち着いているとも書かれています。
そして何より”興奮”をむき出しにして、嬉々として遊ぶ子どもたちの生き生きとした表情がとても印象的だったそうです。

↑正木健雄先生の「脳を鍛えるじゃれつき遊び」という本も出ています!

子ども時代に「興奮」と「抑制」をしっかり経験し、子どもは子どもらしく遊ぶことで、脳も心も成長するということが詳細にわかりやすく書かれていますので、興味のある方はこの2冊ぜひ読んでみてください。

3/21講演会活動報告②~子どもの体の変化について~

学校で行われる「体力・運動能力調査」の数値を比べてみると、実は昔も今もそれほど成績に差はみられません。にもかかわらず、「平熱が36℃未満(低体温傾向)」「朝起きられない」「午前中だるい」など、何となく調子が悪いと訴える子どもが近年増えています。

その背景には、自律神経に代表される「神経系の発達不全と不調」があるというお話を今回聞きました。
↑”からだのおかしさ”を科学する(著者 野井真吾)の中の内容よりお話をいただきました。

たとえば、私たちが暑いときには汗をかくのは、自立神経が体内の熱を放出して熱中症にならないようにコントロールしている証拠です。自律神経は体の調子を整えるためにさまざまな役割を担っているので、その発達に不具合があったり、不調があったりすると当然影響が出てきます。

自律神経は本来、体が「寒い」「暑い」「ドキドキハラハラする」など、いわば緊急事態に置かれたときに作動するものです。生活がどんどん安心・安全で快適になったことで、子どもの自律神経がうまく機能しない状態がうまれていると考えられます。

自然の中で暑いときも寒いときも雨の時も、そして四季折々の景色を感じ、ワクワクドキドキを楽しみながらの外遊び体験は子どものそうした体調を整える効果もあると考えています。

3/21講演会活動報告①~子どもたちの時間の使い方から見る現状~

平成30年3月21日(水・祝)に松山市、3月22日(木)に久万高原町にて日本冒険遊び場づくり協会主催で、私たち団体が協力して「子どもの可能性を引き出すあそび場~プレーパークをもっと知ろう~」ということで講演会を実施しました。

講師としてお話をしていただいたのは新宿・戸山プレイパークの会の代表であり、日本冒険遊び場づくり協会理事の入江雅子さんです。

子どもたちの現状、子どもの体にどんな変化が起きているのか?そして東京の真ん中新宿で繰り広げられる冒険遊び場とは?そしてその運営についても少しお話を聞くことができました。

ベネッセ放課後の生活時間から読み取れること

12年前から松山市で活動していて昔の子どもと今の子ども、様々な変化はあるけれど私が一番びっくりしたことは子どもが5分単位で時間を気にしているということでした。

塾やスポーツクラブなどに通う子どもが増え、平日は低学年の3分の1近くが学童クラブで過ごします。そのため放課後に時間を忘れて仲間と遊びこむ経験が少なく、遊んだとしても「あと何分遊べる」と考えながら遊ぶ子どもたちが増えています。今回の講演会でもそれを裏付けるデーターが紹介されました。
第2回 放課後の生活時間調査-子どもたちの時間の使い方[意識と実態] 速報版 (ベネッセ教育総合研究所の調査)参照

「忙しい」と感じる子どもが増加

小学生の5割、中学生の6割、高校生の7割が「忙しい」と感じ、「もっとゆっくりすごしたい」と思う子どもは小学生7割、中学生と高校生は8割以上となっています。その一方で「時間をむだに使っている」と感じる子どもが半数を超え、時間の使い方に課題があることもわかります。

時間でみるまじめ化

中学生と高校生は「宿題」「宿題以外」のいずれの勉強時間も増えている。また朝6時までに早起きする子どもも増加している。全体的に子どもがまじめになっていると考えられる結果が出ている。

行動の内向き化

勉強や携帯電話・スマートホンの使用時間の増加とは対照的に、外遊び・スポーツの時間は減少傾向にある。「アクティビティへの参加」も「ほとんどしない」の割合が増加傾向にある。子どもの多様な体験の機会が減っている。

プレーパークで俳句ライブやりました(^^)/


平成30年3月25日に四国ろうきんの助成金を活用させていただいて、松山総合公園プレーパークで俳句ライブを開催しました。講師で来ていただいたのは、「100年俳句計画」の編集長であり、俳句甲子園実行委員会理事でもあるキム・チャンヒさんです。遊び場で思いっきり遊んだ後に、俳句の作り方を学び、俳句ライブを行いました。みんなとても上手に作っていて、遊び場の様子も伝わる俳句ができましたのでHPにアップします。

今回のイベントの感想を講師のキム・チャンヒさんが書いてくれたので、同時に下記に掲載しています。

プレーパークってどんなところだろう? 案内の写真を見る限り、手作りのブランコや木の上に基地があったり、ほとんど子どもたちの楽園よう。こんなに楽しく遊びながら、果たして俳句が作れるの? そんな不安も少し抱きつつ、3月25日当日を迎えました。

桜の咲きだした気持ちのいいお昼、集合場所の松山市考古館前に集まったのは6組の参加者。

皆さんあまり俳句は得意ではない様子で、普通の俳句の講座なら、ここで俳句の作り方を教えるところ。だけど今回は、1時間めいっぱい遊んで、まずは「この遊びなら俳句にしたいっ」と思える体験をしてもらうことにしました。

集合場所からプレーパークまでは、歩いて10分程度。急な山道で、大人の体には結構きつい。そしてようやくたどり着いた場所は、まさしくプレーパーク。写真で見るよりも奥行きがあり、手作りの様々な遊具を見るだけで心が躍ります。

さっそく子どもたちは、気の向くままに冒険開始。ターザンロープで木と木の間を渡ったり、弓矢でイノシシの的を狙ったり、のこぎりで工作したり。個人的に心引かれたのが、ハンモック。寝っ転がって空を見上げたら、どんなに気持ちがいいだろうと思いつつ、子どもに交じって寝転ぶ勇気が無く、羨ましげに見ているだけでした。そして、あっという間に遊び時間が終了。

季語付の俳句手帳をそれぞれに渡し、心に残った遊びをメモしながら考古館の句会場へ。プレーパークで遊んでいた子どもたちも急所参加し、13名の句会となりました。

簡単な俳句の作り方を説明したあと、参加者には今日一番心に残った出来事で一句作って貰いました。そして句合わせ形式で作った全ての俳句の発表。どの句のどういうところが好きか、参加者の意見を聞きながら人気投票をし、1位と2位の俳句を決めました。上位2句には、その場で大きな俳画を描いてプレゼントしました。

1位 春の山ねむけをさそうハンモック  ミッキー

2位 春の風ターザンロープけりだして  かほ

たけのゆみいのししうったはるいちばん  ちはる

はるのそらいっぱいとばすたけとんぼ  とうま

がんばってトロッコこいだ春の昼  まさひこ

しんこきゅうさくらを見つめた森の朝  さつき

野遊で夢中で遊ぶ友とぼく  そうそう

竹かごに入れるたけのこ土のにおい  沼のほとり

木と人の調和の合った春の山  えみ

小刀をにぎる吾子の手春日照る  きよのり

筍やぽこぽこぽこと子らの声  廃人

森の木にロープぐるぐる春愁(はるうれい)  康代

木漏れ日と子どもの笑顔揺れる森  恵子

実のところ全13句、どの句が上位に入ってもおかしくない、力作揃いの句会となりました。
今回の句会を通して、子どもたちが全身でワクワクする体験こそが、俳句を生む一番の材料なのだと、改めて実感しました。真剣に遊べば遊ぶほど、沢山俳句が出来上がる。子どもたちの体と心が喜ぶ、プレーパークの素晴らしさに感銘した一日でした。

ハイクライフマガジン『100年俳句計画』
編集長 キム・チャンヒ