3/21講演会活動報告②~子どもの体の変化について~

学校で行われる「体力・運動能力調査」の数値を比べてみると、実は昔も今もそれほど成績に差はみられません。にもかかわらず、「平熱が36℃未満(低体温傾向)」「朝起きられない」「午前中だるい」など、何となく調子が悪いと訴える子どもが近年増えています。

その背景には、自律神経に代表される「神経系の発達不全と不調」があるというお話を今回聞きました。
↑”からだのおかしさ”を科学する(著者 野井真吾)の中の内容よりお話をいただきました。

たとえば、私たちが暑いときには汗をかくのは、自立神経が体内の熱を放出して熱中症にならないようにコントロールしている証拠です。自律神経は体の調子を整えるためにさまざまな役割を担っているので、その発達に不具合があったり、不調があったりすると当然影響が出てきます。

自律神経は本来、体が「寒い」「暑い」「ドキドキハラハラする」など、いわば緊急事態に置かれたときに作動するものです。生活がどんどん安心・安全で快適になったことで、子どもの自律神経がうまく機能しない状態がうまれていると考えられます。

自然の中で暑いときも寒いときも雨の時も、そして四季折々の景色を感じ、ワクワクドキドキを楽しみながらの外遊び体験は子どものそうした体調を整える効果もあると考えています。