最近の子どもを見ていて一番心配なことは感情表現が乏しいことです。悲しい時に泣いて、うれしい時に笑顔いっぱいになって、嫌なことがあったら怒ってもいいと思うのに、怒らない若者たち。
学校で空気を読むことに慣れてしまうと、自分を出すという場がないだろうし、家でも親に気を使い、「良い子」を演じてきた子どもほど表現が乏しいように思います。
「自分らしく生きる」というのは私たち団体のテーマでもありますが、これがなかなか難しいと感じています。
子ども時代にしっかりケンカして、それからやっぱり遊びたいという感情がひしひしと湧いた経験も何度もして、友達と仲良くなるというのはどういうことなのかを身をもって感じ、自分がどうしても曲げられない考えとかも親にぶつけてみて、それに何度も答えてもらう経験を積み重ねていく。
大人が悪いということも、自分自身が納得いかなければ反発してみるのも大切で、納得いくまで考えることを何度も繰り返しながら本当の道徳というものを子ども自身が身に着けていくのだと思います。
学校の道徳の授業で先生の話を聞くだけで、モラルを自分自身の中に落とし込むことはできません。常に学び(知識)と経験(リアル)はバランスだと思います。
