2019由良野の森プレーパーク活動報告

今年度も由良野の森プレーパークを5回開催することができました。全て晴天に恵まれ、由良野の森の四季を感じながら親子で自然を感じ、環境保全の必要性を知っていただけたのではないかと思っています。5回の森の様子、子どもたちの様子を報告します。

6月9日(日)快晴 参加者数 75人

6月9日はいつもなら梅雨に入り雨でイベントが中止になることが多いのですが、この日は快晴となりました。念願の桑の実もたくさんいただき、沢でいろいろな生物を見つけては遊び、ニワトリや羊と戯れ、由良野の森で子どもたちは走り回っていました。

「自然の中で思いっきり走り回って遊んでほしい!」と思っても、日頃そうした遊びをしていない子はどうしていいのかわからないこともよくあります。

子どもは大人から離れ、自然の世界に飛び込んでいき、好奇心のおもむくままに仲間とたわむれ泣いて笑って遊びこむとどんどん目が輝き、本来の人間が持っている「野生」が呼び覚まされているようにも感じます。

人間社会の調和を保つために「理性」は欠かすことのできないものですが、同じぐらい「野生」も大事であると感じてきました。生きる意欲、底力のようなものがこうした自然の中の遊びにより育まれるのではないかと思っています。

初夏 7月7日(日)快晴 参加者数 82名

暑い夏の到来。いつものように由良野の森を散策したり、虫たちと戯れる子どもたち。プレーパークの中を流れる沢から水を取り、特製のプールを作り水てっぽうで遊んだり、おままごとをしたりと子どもの遊びも様々。

お昼は夏野菜のカレーと羽釜で炊いたご飯をいただき、いざ沢登りにチャレンジ!!ロングコースとショートコースに分かれ親子で沢を登りました。2歳~大人までそれぞれのペースで沢を楽しみながら登りました。沢カニやカエルを見つけて遊ぶ子どもたちや、ただ水の中でぴちゃぴちゃして遊ぶ子どもたちなどここでも子どもはいろいろな発想で遊びました。

子どもが楽しく遊ぶ中、保護者の方には由良野の森ができた理由や、ブナの森プロジェクトのことなどをゲストハウスで聞いていただき、自然への関心を深めていただきました。

毎回やっていて思うことは、子どもは自然の中であそべば遊ぶほど遊びを見つけていくということ。好奇心をどんどん排出するかのように遊びの幅が広がります。小さな子どもほど楽しみます。そしてどんどん自然に融合するかのように子どもと自然が馴染んでいきます。不思議?でも本当の話! 

夕方になるとエアコンがいらないぐらいに涼しくなり、夕日が沈む様子を眺めながら毎回松山へ降りていきます。雄大な自然の中の由良野の森に癒されて、「また次の日から松山でがんばろう!」って思いながらきっと参加してくれた参加者も帰っていったんじゃないかな~?

晩夏 9月15日(日)快晴 参加者数 81名

夏の終わりの由良野の森。栗とドングリはあと少し!沢ではミョウガが取れました。まだまだ暑い季節だったので、特製プールを作り、沢遊びも楽しみました。

食事は今回初めてピザを作りました。といっても由良野の森には最初からピザ窯はあったので私たち団体として初めてのピザ作りでした。ピザとサンドイッチとミネストローネを作り、みんなでいただきました。子どもたちの中にはピザ生地にチャレンジしてくれる子もいたり、野菜を切ってくれる子もいたりとみんなで昼食を作りました。

そしてこの日も沢登りにチャレンジ!この沢登りが大人も意外に楽しいのです!マイナスイオンが出ているせいなのか涼しい空気が気持ち良いせいなのか?とにかく癒されます(^^)/

木工広場ではお馴染み棟梁が子どもたちの要望に応えて弓矢を作ったり、剣を作ったりしていました。それから秘密基地作りも今後していきたいな~ということでそのまねごともしてみたのですが、今回はうまくいかず(>_<)!

そんな感じで夏の終わりの由良野の森でも子どもたちと楽しく過ごしました。

秋 10月13日(日)快晴 参加者数 87人

栗がいっぱい落ちていて、ブルーベーリーもなっていて、森の秋をたっぷり感じながらゆったりとした時間を過ごすことができました。

今回は秘密基地作りにもチャレンジ!丸太がたくさんあったので、子どもたちとオリジナルの基地を作りました。女の子が多かったのでとってもかわいい基地ができました(^^)/

お昼は芋炊きとごはん、それから薪でシイタケ焼いて、魚を焼いて、それからサトイモ焼いてお味噌でいただきました。みんなの協力とご支援で毎回楽しいプレーパーク開催させてもらっています。(感謝!!)

川遊び、山遊び、動物と戯れる子どもたち・・・自然と触れる中できっと五感をいっぱい使って、何かを感じているんだと思います。

わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。

このレイチェル・カーソンが書いた「センス・オブ・ワンダー」の言葉をかみしめながら今日も森の子どもたちを見守っていました。

晩秋 11月10日(日)快晴 参加者数 72名

少し秋が感じられる由良野の森。今回は木工広場に新しいスタッフも参加し、竹トンボ作りも始まりました。竹笛、弓矢、竹引き鉄砲、などの竹細工、ドングリコマ、端材を使ったイス作りなど木工広場で木と親しみながら遊びました。

ハンモックに揺られてお話ししたり、葉っぱやドングリなどの自然の素材から広がる子どもの世界を大切に育みながら、私たちも共に子どもと自然を楽しみました。

お昼は豚汁とごはんと焼芋。それからいつもお世話になっている井出さんが鯛を持ってきてくれたので、今回も山の上で鯛を焼いていただきました。ご飯はちょっと失敗しちゃってごめんなさいね(^_^;)

子どもたちがいつの間にかお店屋さんごっこを始めて、焼芋販売してみたり、不思議な化学反応もありました。

こんな素敵な場所があることを初めて知ったという方も何人かいて、今回も由良野の森のお話を鷲野さんからしていただきました。

2020年も由良野の森での活動は継続する予定です。詳しいことが決まったらHPにアップします。

今年も由良野の森にたくさんの人が来てくれました。本当にありがとうございました。

ときファームでの稲刈り体験行ってきました!

10月25日(金)

森のようちえん 風の子

昨夜の大雨から一転、秋晴れ

松前町にある ときファームさんで
稲刈り体験をしました。

初めてのかま
初めての稲刈り
稲穂のいいにおい♪

そのあとは、枝豆収穫もさせていただき、みんなで枝からもぎもぎしました。

青空映える田んぼの真ん中で
食べたときファームさんの新米釜炊き白米と里芋たっぷりの味噌汁は、絶品♪

何よりの贅沢なお昼ごはん

青空の下のみんなで食べるお昼ご飯はとっても美味しかったですよ(^^)/

10/26立岩川プレーパーク開催します。

松山市北条にある立岩川水辺公園にて10/26(土)に立岩川プレーパーク開催します。今回は木工広場で子どもたちに好きなものを作ってもらったり、広い敷地内でみんなでのびのび遊びます。

今回のお昼は豚汁と有機農法で作った新米を羽釜で炊いたご飯です。(食事代1人300円)

開催時間は10:00~15:00。いつ来てもいつ帰ってもOK! 駐車場もあるよ!

≪注意事項≫10/24又は10/25に大雨が降った場合は中止になることもあります。その場合は当日朝6時までにHPにてお知らせします。

NPO法人D.Live代表 田中洋輔さんのYouTubeチャンネル見てね!

10月19日と10月20日、NPO法人D.Live代表 田中洋輔さんの講演会「よくわかる不登校」、学習会「子どもの自尊感情を育む関わり方」を開催しました。

多くの方にご参加頂き、ありがとうございました。

どんな内容だったかは後日お知らせします。

気になる方はD.LiveさんのYouTubeをチェックしてね!

[Youtubeチャンネル]
https://bit.ly/2A3yoFI

今回の講演会は、近日、YouTubeチャンネルにもアップされます!

講演会「生きる力を育む森のようちえん」参加者募集

日時 12月14日(土)13:00~15:30(受付開始12:30~)

場所 愛媛県県民文化会館 別館 第16会議室(和室)

講師 NPO法人 智頭町森のようちえんまるたんぼう 代表 西村早栄子

参加費 500円(先着80名)

※託児について・・・託児代1人500円(原則3歳以上の幼児、定員あり、先着順、保険料込み)2歳以下の乳幼児は抱っこなど同伴して講座にご参加ください。

※第1部のみ下記フォームから申し込みは受付けています。第2部にも参加希望の方は直接メールしていただくか、下記申込フォーム内にその旨のコメントを書き込んでください。第2部開催中の託児はありませんので、お子様と共に講師のお話を聞いていただくことになりますのでよろしくお願いします。

※申込は下記申込フォームよりお願いします。

https://www.kokuchpro.com/event/5684e87c2099d4896c9259da4a053fe2/

全国的に広がりを見せつつある森のようちえんですが、残念ながら愛媛県内には毎日・預かり型の森のようちえんはおそらくまだ存在していません。一方、イベント型あるいは自主保育形式の森のようちえんは松山市、新居浜市、西予市で活動を始めており、活動を本格化させようとしている状況にあります。


今回は先進地である鳥取県智頭町の森のようちえん「まるたんぼう」の西村氏を講師としてお招きし、県内の子育て・森のようちえん・行政関係者等の方々が子育て支援・移住施策も含めた様々な角度から森のようちえんの仕掛け方を学び、県内の自然環境を活かした子どもたちの生きる力を育む場を作り、幼稚園・保育所と並ぶ選択肢の一つとして愛媛県に本格的な森のようちえんが広がることを願って本会を企画致しました。

【講演会の内容】

≪第1部≫ 13:00~15:00(15:00~15:30は質疑応答)

  • なぜ鳥取県の智頭町で森のようちえんを始めようと思ったのか
  • 森のようちえんとは
  • 自然保育の可能性(具体的な事例)
  • 鳥取県の取り組み(森のようちえんで移住促進)

 

≪第2部≫16:00~17:00 実践編

  • 森のようちえんの始め方
  • 運営内容等の具体的なお話を質問形式で答えていただきます。


    【講師】NPO法人智頭町森のようちえん まるたんぼう理事長 西村早栄子 氏
    東京都出身。中学時代に新聞を通して知った地球環境問題への関心から、熱帯林再生に携わりたいと考える。東京農業大学林学科→琉球大学農学研究科→京都大学農学研究科と進み、ミャンマーへの留学も経験。帰国後の2000年に学生結婚し、出産。夫の出身地である鳥取県に居を移し、農林技師として鳥取県庁に入庁。智頭町と出会い憧れるようになり、第2子の産休を機に移住。2007年より仲間と「森のようちえん」を智頭町に作る活動を始め、2009年に‘智頭町森のようちえん まるたんぼう’開園。

10/13由良野の森の活動報告

10/13(日)秋の由良野の森でプレーパーク開催しました。栗がいっぱい落ちていて、ブルーベーリーもなっていて、森の秋をたっぷり感じながらゆったりとした時間を過ごすことができました。

今回は秘密基地作りにもチャレンジ!丸太がたくさんあったので、子どもたちとオリジナルの基地を作りました。女の子が多かったのでとってもかわいい基地ができました(^^)/

お昼は芋炊きとごはん、それから薪でシイタケ焼いて、魚を焼いて、それからサトイモ焼いてお味噌でいただきました。みんなの協力とご支援で毎回楽しいプレーパーク開催させてもらっています。(感謝!!)

川遊び、山遊び、動物と戯れる子どもたち・・・自然と触れる中できっと五感をいっぱい使って、何かを感じているんだと思います。

わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。

このレイチェル・カーソンが書いた「センス・オブ・ワンダー」の言葉をかみしめながら今日も森の子どもたちを見守っていました。

※次回は11/10(日)に開催します。申込は10/19の午後6時より申込フォームにて受付しています。

https://asobiba-matuyama.org/playpark/yurano/

フリースクールをはじめた理由①

こんにちは!松山冒険遊び場の山本(よっしー)です。私たちがフリースクールを始めるに至った経過にはさまざまなことがありました。一言では伝えきれない出来事の繰り返しの中で「やりたい」というよりは「やらなければいけない」という結論に至ったのです。

息子が不登校に

私には4人子どもがいます。28歳の娘、25歳の息子、20歳の息子、17歳の娘です。現在20歳の息子が小学校5年生の頃、いじめがきっかけとなり、運動会の練習が嫌いで行き渋りが始まり学校へ行かなくなりました。行かなくなってからはほぼ毎日ベットから出てこない時期が1年以上続きました。それから少しずつ外に出ることができるようになり、中学3年の2学期頃から高校へ行くために勉強を始め、おかげさまで松山北高校の中島分校へ3年間通い、現在は自ら選んで大学に通っています。

この息子が学校へ行かなくなるという予感は母親である私は実を言うと小学校へ通い始めたころから感じていました。集団行動が嫌い、みんなと同じことをするのが嫌い、運動が嫌いな息子。その反面、勉強が嫌いなわけでもないし、本が大好きで毎日でも本を読んでいるタイプの子がどうして学びの場である学校に行けなくなるのか?そんな疑問もありました。確かにいじめや我が家の家庭の問題なども要因にはなっているとは思います。それでも「学校が楽しい」と思えていればきっと行けたんだと思っています。

6年間の地域の公園での冒険遊び場活動から見えてきた問題点

28年も子育てをしていると社会の変化と共に変わってきた子どもを取り巻く社会の変化もとてもよく見えてきます。

28年前は携帯型のゲームも、スマホもない時代。小さな子から小学生、中学生まで当たり前に地域の公園や空き地で遊んでいました。

それが、2000年頃には誰もが携帯用ゲーム機(DS,PSなど)を持ち始め、今では小学生低学年までもがスマホを持ち歩き、毎日一人でゲームをしたり動画を見たりして遊ぶ時代となりました。

自分の子どもがこのままではまともに育たないのではと危機感を感じ、2006年8月からアイテム愛媛近くの公園を借りて毎週土曜日、地域の子どもを集めて遊び場活動を始めました。

そこで見てきた子どもたちの遊ぶ様子が今の活動の原点となりました。

見えてきた問題点は・・・

  • 誰かをターゲットにしていじめ(いじり)をしながら遊ぶ子どもたち
  • 危機管理能力が低い
  • 遊びを知らない
  • 子どもの貧困
  • 放置される子どもたち

いじめ(いじり)のターゲットは誰でもいい感じで、ちょっと変わった子、頭がいい子、発想が豊かな子、服が地味な子、正義感がある子、塾に行けない子、そして発達障害ではないかと思われる子などが毎回その対象となっていました。冒険遊び場では大人が見守っているのでひどい時には声掛けをしますが、一週間に一日だけの関わりですから現実は何も変わりません。

危機管理能力の低下というのは、ただ転ぶだけで、変なケガをしてみたり、のこぎりの持ち方を知らなかったり、むやみに振り回したり、危ない使い方をする子が多いという感じでした。全般に外遊びの経験値が下がっていることを如実に感じることが多くありました。

そして昔の遊びが継承されていないと感じました。はないちもんめ、ゴム飛びなどは今はもう誰も知らなくて、けいどろや色鬼もするんですが、高学年から継承された遊びではなく、各学年が勝手にやっているので、仲間同士のルール決めがあいまいで、遊びが続かないということがよくありました。かくれんぼなどは、隠れた子を探すのを勝手にやめてしまうということもよくありました。本来であれば遊びというのは子どもがどんどん開発するもので変化することが面白いのですが、その変化を感じる前に終わってしまうことがよくありました。

貧困問題も深刻であると感じました。習い事をいくつもやっていて忙しい子どもも多いですが、反対にまったく習い事もしていない、毎日外で弟や妹の面倒を見ている子もいます。土曜日の午後遊び場をやっているとお昼ご飯を食べていない子が食べるものを求めてやってくるということもありました。

そして雨でも風が強くても遊び場に必ず来る子どもがいて、その中にはとにかく家に帰りたがらない子、私たちスタッフから離れない子もいました。毎回遊び場に来ているのに、スーパーでその子のお母さんに会っても全く挨拶もない(たぶん親にはどこに行っているか言っていないのだと思いますが。)、私のことを知らないのか無関心なのかはわかりませんが、子どもだけが、母親の後ろでそっと私に手を振る姿に私は笑顔で答えながらも言い知れぬ切なさを感じていました。

子どもの遊び場の必要性

また、冒険遊び場を開催することによる効果というものも感じてきました。

  • 異年齢・多様な人々とのかかわりによる遊びの変化
  • 外で遊び込む中での子どもの変化
  • 公園での活動で見守る大人がいることで可能になったこと
  • 貧困・虐待・などの問題から子どもを救うために

 

毎回小学校1年生から中学生までいろいろな子どもたちが遊び場には来ていました。2011年頃には平均1日50人ほどの子どもが来る遊び場となっていました。その中で木に登る高学年がいれば低学年も登てみたり、鬼ごっこも毎回様々な年齢の子どもたちが一緒になって遊びだす光景が見られました。外で思いっきり遊んでいる時は「いじめ」は本当に少なくなります。みんな必死に遊んでいる時は仲間という意識が少しずつですが目覚めていくのを感じました。

端材で好きなものを作ったり、ダンボールで秘密基地を作ったり、縄跳びで遊んだりするうちに、子どもたちがいろいろな遊びを開発します。いらなくなった自転車を改造して発電機として遊んだり、てこの原理で物をいかに空高く飛ばせるかを競ったり、台車の上に基地を作り仲間を集めて戦争ごっこのようなことをしてみたり・・・。自分たちで考えた遊びを自分たちでどんどん変化させる面白さを知り、仲間と共に遊ぶ喜びを感じると何もない公園でも時間を忘れて遊び込みます。そんな遊び込んだ後の子どもたちとの会話には「心地よい風」が流れます。夕日を見ながら子どもたちと「きれいだね」といいながら空を見上げる。そんな何気ない出来事が私の至福の時でもありました。

そんな冒険遊び場では毎回必ず大人のスタッフが子どもを見守っています。見守ることでボール遊びも活動場所では行政と学校に理解をしていただき遊ぶことができました。不審者がいるので公園で遊ばすことが不安な保護者にとっては安心の材料となりました。地域の理解を得ながら地域の子どもを地域で見守ることができました。

また、貧困や虐待などで苦しんでいるどもたちを私たちが支援することはできなくとも、そうした子どもがいることを知ることで行政などにつなぐことができます。

地域の子どもの遊び場は子どもたちのセーフティーネットにもなる重要な場所ではないかと思ってます。

遊び場と息子の不登校

冒険遊び場という環境は希薄化した今の子ども社会にはとても必要なものと実感しながらも地域にはなかなか理解されず6年間アイテム愛媛近くの飯岡公園というところで毎週土曜日開催していました。

そんな遊び場で育った息子が不登校になったのは5年生の頃でした。冒険遊び場を母親はやっている、だから地域の子どものことはよくわかっている…その中で息子は不登校になりました。

でも学校を責めることも、いじめた子どもたちを責めたいとも思わない私がいました。4人の子どもを自分なりに育て「精一杯子育てしたぞ~!」という自負があったというのも理由の一つですが、なによりなぜわが子が不登校になったのか、そしてその問題の根源は親である私がすべて悪いというわけでもないし、先生が悪いわけでもない、そしていじめている子どもたちが悪いわけでもないという実感があったからです。

子どもたちの中には暴言を日々はき続けて遊ぶ子がいます。「しね」「うざい」「きえろ」「だまれ」など、これが学年によっては伝染するかのように増殖していきます。驚いたことにこれが今は小学校1年生から始まります。自分にされたことを他人にして楽しむいじめ「いじり」が日常となっている子どもたちがどの学校にも一定数います。

大好きな友達にも平気で「しね」という言葉を吐く子どもたちの様子を見ていると、その子たちにとっては「しね」も一種の愛情の表現であることにある時気づきました。おそらくその子どもたちは親からそうした言葉を浴びせられながら日々生きているのだと思います。

かたや、そんなひどい言葉を全く言わない子どもたちと毎日そうした言葉を発する子どもたちは毎日同じ学校の教室にいます。大人ならそんな環境からさっさと逃げ出せるのですが、義務教育の子どもたちは逃げられないのです。教室の仲間に違和感を感じる子は息苦しくなるだろうし、空気を読めなければいじめられる。空気が読めて要領のいい子だけが教室にいられるのです。

そんな空気を遊び場の中で日々感じてきて、それが子どもが悪いと言ってしまえばそれまでですが、それは育てている親の問題で、その親だってそうした親に育てられながらきっと苦しんできたんだと思います。こうした悪循環の連鎖が日本社会には起きているように思うのです。原因は貧困家庭が増え、格差がどんどん膨らんでいること、便利な社会になり、地域と関わることを嫌がり、孤独に生きる人が増たことなど、様々な問題が絡んでいます。

先生はそんな子どもたちと日々向き合い、そしてその保護者とも向き合っています。平均30人の子どもを見るということは本当に大変なことだと思います。森のようちえんで預かり保育をする時、キャンプで子どもたちと向き合うとき、どんなに頑張っても一人のスタッフに子どもが7人までが限界です。もし一人一人の子どもの心にもよりそう必要がある場合は3人までが限界です。だから先生に自分の子どもが学校へ行かなくなった原因を追究するというよりは、学校の体制を変えなければいけないと思いました。ただし先生がひどい体罰や暴言を吐く場合は別ですが。

もう一つの学校

今日本では学校へ行けない子どもがどんどん増えています。

日本の小学校と中学校には国の補助を受けて誰もが勉強できる義務教育というシステムがあります。だからどんな状態にある子でも学校へ行く権利があるはずです。

そして学校へ行けなくなることは不登校になった子どもの問題ではありません。社会全体の問題だと思っています。未来の日本を支える力のある子どもたちが学校へ行けないというのは大きな問題だと思います。

未来を担う人材が不登校となり自己肯定感を下げてしまう前に、新しい学校、これまでとは違う多様な子どもの個性を認め合いながら学べる場所が必要ではないかと思うのです。

・・・「群馬からきょんちゃんがやってくる」につづく

 

11/10由良野の森プレーパーク参加者募集中!

久万高原の二名にある由良野の森でプレーパークを開催します。子どもたちは豊かな自然の中でのびのびと遊び、久万高原の野菜や有機農法で作ったお米を使ったお昼ご飯をいただきます。森を感じ、森の話を聞きながら、自然の中で大人もゆっくりした時間を過ごしませんか?

日時 11月10日(日)10:00~15:00
場所 由良野の森(上浮穴郡久万高原町 二名乙787)
参加費

一人1000円(2歳未満は無料です。昼食含む)

※お昼は羽釜で炊いたご飯と豚汁と焼芋を予定しています。食器とお箸は各自で持ってきてください。(天候などにより食事の内容が変更になることもあります。)

定員 25組
持ち物

水筒、お皿、お箸、タオル、帽子、長袖、長ズボン、運動靴、着替え、レジャーシート

※自然の中での活動ですので長袖・長ズボンの方が虫に刺されたりする心配が少ないので安心だと思います。へびなどにも出会う可能性がありますので、持っておられる方はぜひ長靴でお越しください。

申込方法 下記申込フォームよりお願いします。(申込開始は10/19(土)午後6時からです。)
その他 当日天候不良等により中止になる場合は、当日朝6:00までにHPにてお知らせしますのでよろしくお願いします。HPアドレスはhttps://asobiba-matuyama.org/ です。
ご不明な点がある場合はinfo@asobiba-matuyama.org までメールしていただくか、080-8902-9627(山本)までお電話ください。また、この申込内容に不明な点がある場合は直接こちらからお電話することもありますのでご了承ください。

フリースクールの活動場所が移動しました。

フリースクールたんぽぽの綿毛が令和元年10月1日にお引越しいたしました。新しい場所は 松山市祝谷三丁目6-1です。 道後にもほど近い街中です。
 
今までの場所より部屋数も増え、二階建ての昭和の香りのする古き良き民家です。大家さんのみかん農家様のご協力で、 山と畑をお貸し頂けることになりました!!
 
街中にもかかわらず自然がいっぱいです。
 
様々な冒険が始まる予感・・・ワクワク^_^!
 
10月からも人生経験豊かな講師の方に来ていただいたり、自然の中に出かけたり、個々の求める学びの形を子どもたちと話し合いながら活動を進めていきます。
 
 

https://asobiba-matuyama.org/school/

9/28立岩川プレーパーク活動報告

9月28日 北条にある立岩川水辺公園でのプレーパークを開催しました。

午前中は生き物に詳しい「NPO法人森からつづく道」の松井宏光先生と植物に詳しい樹木医の森本正敏先生に来ていただき、川遊びをしながら見つけた虫たちのこと、植物のことを教えていただきました。

曼殊沙華(彼岸花)は日本古来からあるとおもっていたら、田んぼをモグラから守るために中国から取り寄せた種が広がったことなど面白いお話がいろいろ聞けました。

子どもたちはゆったりとした時間の流れの中で川遊び、暑い中にも秋の空と風が心地良い一日でした。

※次回は10/26(土)に立岩川プレーパーク開催します(^^)/