初めてクラウドファンディングにチャレンジします!

2019年度に不登校が理由で小中学校を30日以上欠席した児童生徒は18万1272人で、過去最多を更新しました。増加は7年連続で、約10万人が90日以上欠席しています。

愛媛県でもコロナ禍の中、不登校になる子どもたちが増えています。愛媛県教育委員会によると令和元年1月時点の愛媛県の不登校生徒数は1352人に対し、令和2年1月時点の不登校生徒数は1617人となり、265人増えています。(不登校生の人数は月3分の1以上欠席したものの内、学校が不登校と判断したものの数です。)

そのため私たちが運営しているフリースクールたんぽぽの綿毛への相談件数も増えており、フリースクールを希望する子どもたちが増えています。

2020年における総自殺者数は2万1,077人(暫定値)。男性は前年よりも26人減少した1万4,052人、逆に女性は2019年から934人増加し7,025人と2年ぶりに増加に転じました。若年層に至っては、小学生が15人、中学生が145人、高校生338人の合計498人に上り、1978年の統計開始以来最多だった1986年の401人を超えています。

親も子どもも助けを求める場所が減り、助けてほしいと訴えることができる仲間が減っているのではないでしょうか。

私たちは活動当初からプレーパーク活動を実施してきました。地域にあって、いつでも安心して来ることができる子どもの居場所(遊び場)、そして保護者も安心していられる居場所が今本当に求められていると思っています。

そんな居場所を松山で作ります。作りたいです!!

だからどうかご支援よろしくお願いしますm(__)m!! 

NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場 代表 山本良子(よっしー)

2021年 夏を振り返って

気づけばあっという間に10月。それにしても10月の気温とは思えない日々が続いていて、地球の気温変動、温暖化を年々肌で感じ、子どもたちへこのまま問題が山積みの地球を受け継いでいくことの危惧の念を抱かずに いられません。 

今年の夏も毎年過酷になっていく熱中症対策に加え、ウィルス感染対策が輪をかけて当団体へも大きな影響を 及ぼしました。 

キャンプ目前になっての愛媛での過去にない陽性者数の上昇。7月に行われたキャンプ状況よりもさらに深刻化し、「命を守る」ことの定義をつきつけられました。 目の前につきつけられる不安との闘い、数字に踊らされる日々。何が正しくて何が正しくないのか判断することすら躊躇してしまう現実。

8月のキャンプ実行が正しいか間違いかは今でも答えが出るものではありません。しかしながら、揺るぎない 事実としてあるものは、大人が考えている以上に子どもたちの心は複雑化しているということです。 

世間の風潮や事情で表現することを規制され、我慢を飲み込み、本当の気持ちを抱えながらもそれを公に出すことが許されない。。。。。。。そんな日々が日常化していくと、大人も深刻化していきますが、それ以上に子どもたちの心は疲弊し、自分で考えることをやめ、本来持っている探求心やわくわくする気持ちは途絶え、未来へ希望 を抱くことを止めてしまいます。 

そんな中でも様々なご理解、ご協力があって参加してくださったお子様たち、保護者の方たち、スタッフにとってのこの夏の経験が体験を通して「心の糧」の根本になったことは参加前と参加後の表情の変化やいただいたお言葉から伝わってきました。 

子どもたちにとって「遊び」=「生きること」 それは、もしかしたら大人にも言えることなのかもしれません。

「遊び」=「心の満足」です。ひとりひとりが心の満足を得て、交流が生まれるとそこには「相手を受け入れる」ことが生まれます。自分と相手の違いを認めあい、自分の良さと相手の良さに目が向けられます。希薄化した こんな世の中だからこそ、生きていく上で「心の満足」は必要不可欠なのだと思います。 自然体験活動を通して、子どもたちは意見の食い違いがあることもしばしば。時には険悪なムードになることもあります。しかし、子どもたちの世界を信じれば、お互いが納得して認め合っていることがしばしば。心が解放された場所で過ごしていると本来備わっている人としての本能がたくさん引きだされていきます。 

目には輝きがうまれ、笑顔がうまれ、会話がうまれ、コミュニティがうまれ、心の解放が生まれ、循環していく日常がそこにはあります。 そうした変化を2021の夏も一緒に過ごせたことは当たり前ではなく、たくさんの奇跡と必然が重なってできたこと。

 本来の姿や本音や心の叫び、心に抱えているもの、人間らしい喜怒哀楽を大切にしながらこれからも日々ステップアップしていきたいと思います。

スタッフ みっちー(松本みちよ)

キャンプの写真販売について

2021年度の当団体のサマーキャンプに参加いただいた皆様へ

今年度の写真販売は参加者の写った写真をこちらでまとめ、全体の写真を合わせたものをCDに焼いて販売したいと思います。すべて50枚以上のデーターが保存されています。
※スタッフが撮影したものですので、明瞭ではないものもあります。

販売価格は送料込みで1枚1500円です。
支払はCDと共に郵便振り込みの用紙を同封しますので届き次第振込をお願いします。
※振込手数料はご負担ください。
※兄弟で参加の場合はデーターを1枚にまとめていますのでどちらか一人のみ申込してください。

写真の申込締切は9/30とさせていただきます。発送は10/8までに行い、発送後メールでお知らせします。キャンプに参加した感想などもぜひご記入ください。

下記フォームより申込よろしくお願いします。
https://ws.formzu.net/dist/S3848002/

※なお、上記と同じ内容を本日参加いただいた皆様へはメールでお知らせしています。

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NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場
℡:080-8902-9627(山本)
mail:info@asobiba-matuyama.org
HP:  https://asobiba-matuyama.org/
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10月と11月の由良野の森プレーパークの件

9/5に開催予定であった由良野の森プレーパークについては新型コロナウイルス感染拡大防止の為、やむなく中止としましたが、10/3の由良野の森プレーパークは開催することとしました。

10/3開催分は9/5開催分で申込いただいた方を優先に受付いたします。該当者には本日メールにて参加の有無を確認しておりますのでよろしくお願いします。(メールが確認できない時はお電話ください。)

11/21開催分は10/23の18:00より募集を開始します。

※なお、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、当団体が9/14に作成した下記「新型コロナウイルス感染症に対応した活動実施方針及び参加条件」に目を通していただきますようよろしくお願いいたします。

子どもの頃の体験活動の重要性について(文科省の調査研究結果報告より)

2001年に出生した2万人以上の子供を対象に文科省が行った追跡調査のデータ分析から、小学生の頃に自然体験や社会体験など体験活動の機会に恵まれた子供は、家庭の経済状況に左右されることなく、高校生の頃の自尊感情(自分に対して肯定的な感情)などが高くなる傾向が見られることが9月8日、分かった。こうした大規模な調査で「体験」と効果の関連性を検証した調査研究は同省初。

分析に当たった専門家は「家庭の経済状況にかかわらず、子供の成長には多様な体験が必要であることが示された。家庭や地域、学校が協力して、子供を支える環境づくりを進めていくことが大切だ」と指摘している。

 今回の調査研究は、2001年に出生した子供とその保護者を18年間にわたり追跡した「21世紀出生児縦断調査」のデータを基に、体験活動が成長に及ぼす影響を分析。自然体験(キャンプや登山など)、社会体験(農業体験、ボランティアなど)、文化的体験(動植物園見学、音楽・演劇鑑賞など)に分けて調べたところ、自然体験が多い子供は自尊感情や外向性(自分を活発だと思う)が、社会体験が多い子供は向学的な意識(勉強・授業が楽しい)が、文化的体験が多い子供は向学的な意識、自尊感情、外向性、精神的回復力(新奇性追求、感情調整、肯定的な未来志向)、心の健康の全てが高くなるという結果が得られた。

 また、「遊び相手」による成長への影響を分析したところ、異年齢の子供や家族以外の大人など多様な相手と遊ぶ機会が多いほど、自尊感情や外向性などに良い影響が見られることも分かった。

 さらに家庭環境の要因も影響していないかを調べるため、世帯収入の水準別に分けて体験と意識を分析した。世帯収入が高いほど社会体験や文化的体験の機会が多い傾向はあるものの、例えば小学生のときに自然体験の機会に恵まれていた子供は、収入の水準が高い低いに関わらず、同じ傾向でその後の自尊感情に良い影響が見られることが示された(グラフ参照)。

令和2年度青少年の体験活動に関する調査研究結果報告 ~21世紀出生児縦断調査を活用した体験活動の効果等分析結果について~(文部科学省 令和3年9月8日)

フリースクールのスタッフ募集

フリースクール等で働くスタッフを募集します。私たち団体が培ってきた遊びや自然とのかかわりを大切にしながら、ひとり一人の子どもの育ちを一緒に応援しませんか。

①応募資格
・年齢原則20歳以上、性別・国籍・学歴不問

②求める人物像
・フリースクール等のスタッフになりたいという目標や意志を持っている
・フリースクール等のスタッフをとおして多様な学び・教育の発展や社会貢献に寄与したいという志を有している

フリースクールスタッフ

1.業務内容:フリースクール等の現場での学び・遊び・体験等の活動と関連する業務1名
2. 勤務地 :松山市祝谷3丁目6-1
3.雇用条件:試用期間3カ月
4.就業時間:週1日~3日 原則9:30から15:30までの1日6時間及び月に1回のスタッフミーティング 
5.勤務日:火曜・水曜・木曜
6.給与 :時給900円

④応募方法
希望される方は下記まで連絡お願いします。
NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場 事務局
(お問い合わせ info@asobiba-matuyama.org 又は 080-8902-9627(山本))

9/5由良野の森プレーパーク中止のお知らせ

新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を受け、開催を予定しておりました令和3年9月5日の由良野の森プレーパークについてはやむなく中止することといたしました。

また、今後の活動については決まり次第HPにてお知らせします。

9/5の由良野の森プレーパークの申込は本日18:00より

9/5(日)に開催される由良野の森でのプレーパークの申込開始は8/7(土)18:00からです。申込フォームは下記からお願いします。定員は20組で先着順となっています。

毎回多くの皆様から参加希望のメッセージをいただいていますが、密を避けるためと、駐車場が少ないことから20組まで受け入れとさせていただいています。

もっとたくさんの皆様に由良野の森に遊びに来ていただけるように今後も努力を続けてまいりますのでご理解ご協力よろしくお願いいたします。 

NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場
代表山本良子

コロナ禍だからこそ子どもたちに伝えたい!自然体験活動7月サマーキャンプ2021報告

開催日 2021年7月24日(土)~27日(火)3泊4日
場所 愛媛県松山市 離島 中島「ゆうきの里」
天気 4日間快晴

  昨年の全国緊急事態宣言からこんなにも長引くと思っていなかったコロナ禍。2021年5月には再び愛媛にも蔓延防止等重点措置が発令され、今年のキャンプ実施についても日々の世情の状態やニュースとにらめっこしながら、何度も何度もスタッフ間で意見を交わしてきました。

 それでも、こんな状況だからこそ私たち民間事業ができること。逼迫した子どもたちの生活の中から見えてきた課題を私たちだからこそ「心の解放」と子どもたちの「今」を大切にして実施することの意義を話し合い、様々な対策をしながらと参加者ご家族様へのご理解を頂きながら開催することができました。

 今年の子どもたちのパワーは制限された中での生活で内に秘めているものが多く、とにかくすごかった!!!

大人も子どももより自分らしさを発揮できた4日間となりました。

 7月24日(土)三津浜港発10:10のフェリーで中島大浦へ向かいます。おかえりが言える常連の子たちやはじめましての子もいろんな想いを抱え、元気に参加してくれたことに感謝です。

 毎年、使用させていただいている宿泊施設の「ゆうきの里」はゆうき生協さんが1979年「自然と命を大切に」の理念の元、愛媛で食の安心安全を求める生産者様と消費者がともに立ち上げた施設です。

 バイオトイレを導入しており、現代の子どもたちは衝撃を受けますが、仕組みや環境の循環の大切さを説明すると不思議と子どもたちの中には落とし込んで抵抗なく生活しはじめます。

 中島は水問題も重視しており、自分たちが住んでいるお家のように当たりまえに水道からでてくる水ではないこと、そして水がなくなるという経験。水の大切さを目の当たりにしました。

 過酷な環境だからこそ生み出される心の想いや何気ない日常生活の有り難さ。

葛藤したり、自問自答を繰り返したり、友情を深めたり。

 文字にすればたった3泊4日という短い日にちですが、ここで過ごす4日間は子どもたちにとっては一生のうちの大きな意味をもつ3泊4日だと思います。

 子どもたち一人ひとりを認めあう空間。やりたいことにとことん向き合う時間。うまくいかないことには誰かが手を差し伸べ、お互いが助け合う。みんなで何かを成し遂げる。

おいしいものをおいしいと共感しあえる。楽しいことには巻き込まれていく。

 様々な背景を抱え、今までの日常ががらっと変わり、学校生活も本当はしたくてもそんな経験をもできない現実。

 少なくともこの4日間は、心の底から笑っている子どもたちの姿がありました。

釣りでは、初めてリールに触る子もスタッフがついてつけ方から寄り添います。多くのヒットがあり、初めての経験をした子もたくさん。

自分で釣った魚は、調理班スタッフの元で、さばき方を学びます。自分で釣ってさばいて、自分で塩焼きをして、自分で食す。命をいただく循環の経験は何よりも贅沢かもしれません。

 海遊びでは、磯遊びを含め、様々な生き物を観察しました。

ひたすら砂に埋まって楽しむ姿も、友達やスタッフと浮き輪で遊ぶ姿も笑顔があふれていました。

 火おこしにも興味深々。海遊びの後の夕日を見ながらのドラム缶風呂は絶景で格別です。

2日目は、海遊びを早く切り上げ、ドラム缶風呂を長く楽しむ子たちも。

それぞれに思い思いでやりたいことを見つけていきます。

 毎年、恒例となったすいかおばけのフルーツポンチ作り。缶切りを使えない子たちが多いんです。このキャンプではあえて、開封取っ手がついていない昔ながらの缶詰を使用します。

使えないものへ発想力と集中力。缶を開ける経験もきっといつか何かの生きるヒントになるはず。

 例年以上に気温も湿度も高かった日中。熱中症対策とコロナ感染対策と健康管理と活動の安全対策等々。大人も子どもも自分たちの命を守りながらの活動。

水分補給と食事から摂る栄養補給。水筒がすぐに空になる暑さ。一日中沸かしまくりのお茶も間に合わない状態。朝ごはんは味噌汁で塩分補給をしっかり摂ったり、おやつにはスイカやおにぎりがあっという間になくなります。

 たくさん遊ぶ体はたくさん食べます。好き嫌いがある子も食事の楽しい雰囲気になれば文句もでてきません。食事の楽しさは、何を食べるかよりも誰とどんな風にどうやって食べるかかなのかもしれません。

 今年は虫博士も合流してくださり、虫を捕る仕掛けつくりも興味のある子どもたちとしました。

バナナとカルピス原液を発酵させたものをトラップにしかけます。翌朝、残念ながら狙っていたカブトムシとクワガタはいなかったのですが、多種な昆虫を観察することができました。

 中島の海に沈む夕日は格別。真っ赤に染まる海と空を見ながら子どもたちはぽつりぽつりと想いを語りあいます。ゆっくりと時間が流れる中、それぞれに抱えていることを自然に包みこんでもらう感覚は、言葉にしなくても気持ちが通じあいます。

常にフルストレージで忙しすぎる怒涛の時代を生きている子どもたちには大きな大きな充電なのかもしれません。

 ほっとしたゆるみや余白を子どもたちを見守る大人たち自身が大切にしなければならないことかもしれないですね。

 夜には、音楽フェスやカラオケ大会、キャンプファイヤーに満天の星空や流れ星観察、キャンプファイヤーの残り火でマシュマロ焼きなど、盛りだくさんな4日間を元気に無事に終えることができました。

 言葉では表すことができない程のたくさんのドラマが今年もありました。コロナ禍だからこそ、子どもたちに伝えていきたいこと。

こんなにも自由に子どもたちが笑いあえる世の中を私たち大人は次世代で受け継いでいきたいと願わずにはいられません。

 参加してくれた子たちが、そしてその周りの子たちが、周りの人たちが

笑いあい、その笑顔が伝わりあう世の中であってほしい。

「自分ってしあわせだな」って思える活動をこれからもして参りたいと思います。