立岩川プレーパーク開催します!

1/25(土)と2/29(土)の10:00~15:00に立岩川水辺公園で開催します。いつものように、木工広場や手作り遊具で遊ぶスペースも設けます。水辺公園なので水辺のほとりでおままごとなどで遊ぶことを想定して、着替えも忘れずにお願いします!

参加費は子どものみ1人500円。お昼は限定で300円で用意する予定です。お昼を持ってきて15:00まで遊んでもいいし、途中で帰ってもOKです。

※今回は焼芋100円、野菜スープ100円、コーヒー100円を当日販売します。ご飯は販売しないので当日一日いる方はおにぎりなどを用意してください。

スタッフも寒さに負けず思いっきり体動かしたいと思います。子どもの要望に応じながら、綱引き、鬼ごっこ、縄とびなども考えています。

心の成長と体の成長、そして学ぶ意欲はバランスが大事です。子どもが今やりたい遊びに没頭する時間はかけがえのない個々の成長を促します。ぜひ寒いですが遊びに来てくださいね(^^)/

スタッフ一同お待ちしております!

森のようちえんの安全研修のお知らせ

今年の4月から森のようちえんを新居浜ではじめる「にいはま森のようちえん」が下記研修を1月11日~13日に実施します。私たち団体からも二人参加します。

WFA+Child care コース開催!!
(ウィルダネスファーストエイド+チャイルドケアコース)

ウィルダネスファーストエイドとは・・・
医療アクセスが過酷な環境や災害などの状況でも「いのちをつなぐ」救 急法、それが「ウィルダネスファーストエイド」です。
カリキュラムはウィルダネス状況下(医療体系への引き継ぎや必要な処置 を受けるまで に長時間を要する状況)で必要とされる評価と処置、また長 時間に及ぶ経過観察と看護、過酷な自然環境下での考え方などを体系的に まとめた内容です。座学を通じて頭で理論的に理解し、次いで実技を通じ体で覚える学習スタイルは、日本では新しい救急法です。

【日程】
1/11 8:30 受付 9:00-20:00 マリンパーク新居浜
1/12 8:30-17:00 マリンパーク新居浜
1/13  10:00-12:00 13:00-15:00 垣生小山
【参加費】40,000 円(保険料・講習料込)
救急車が来られない。時間がかかる。
そんな時あなたに何ができるのか。何をすべきか。
もしもの時に役に立つ野外・災害救助法を体得しませんか?
【お申込み方法】下記をクリックするか、QR コードより。
お申し込みフォーム
https://ssl.form-mailer.jp/fms/8fb56652642145

なぜ子どもには「遊び」が必要なのか?

ピーター・グレイ 著 吉田新一郎 訳

都市化や少子化が進むことで、子どもの遊ぶ場所や遊ぶ仲間、遊ぶ時間は年々減少しています。さらに、交通事故や犯罪を心配する親が増加し、外で元気に遊び回る子どもの姿を見かけることもめっきり少なくなりました。しかし、子どもにとって「遊び」は重要なことで、例えば体を動かして遊ぶことで体力・運動能力が向上し、たくさんの友だちと遊ぶことでコミュニケーション能力や協調性を養うことも可能です。そんな子どもにとっての「遊び」の重要性を、心理学者のピーター・グレイ教授が5つに分けて紹介しています。

近年、子どもが自由に遊べる時間は徐々に減少し続けています。これは日本だけでなくアメリカでも問題になっているそうです。心理学者のピーター・グレイ教授は、組織的な活動の一部ではなく、子どもが自分自身の意志で自由に遊ぶことができる時間を、「人生のテスト場」と呼んでいます。これは小さな子どもが自信を持った有能な大人に成長するために必要な時間であり、この「自由に遊ぶことができる時間」が減少することで、「社会は大きな損失を被っている」とグレイ教授は考えています。

昔と比べて外で遊ぶ子どもたちの姿を見かけなくなったように思えますが、実際にそれが正しいことを示す研究結果もあります。1981年と1997年に、6~8歳の子どもの1日の行動パターンを調査した研究によると、1981年と比較して1997年では子どもの遊び時間や自由時間が圧倒的に少なくなっています。調査によると、1997年は1981年と比べて学校で過ごす時間が18%増加、学校の宿題を行う時間が145%増加、親と買い物に出かけている時間が168%増加しているとのこと。加えて、1997年の子どもたちはコンピューターを使った遊びを含めても、週に約11時間しか遊びに時間を費やせていないことも明らかになっています。

別の研究では子どもを持つ親にアンケート調査が行われており、85%の母親が「自分が子どもの頃よりも自身の子どもが外で遊ぶ時間は短くなっている」と回答したそうです。また、安全上の理由から子どもを屋外で遊ばせないようにしているという母親も多くいたそうです。

そんな年々減少していく子どもの遊び時間を守るため、グレイ教授は「子どもが自由に遊ぶことで得られる5つの利点」をまとめています。

①「遊び」は子どもたちが自分のアイデンティティを形成したり、自分が興味関心を持つものを見つけることに役立つ

「自由に遊ぶことができる時間」を与えられると、子どもたちは自分自身で何をして遊ぶかを決め、それを実行に移します。また、遊びを通して子どもたちは「自分が興味のあるもの」に詳しくなっていきます。そして、遊びを通して身につけていった能力(体力・コミュニケーション能力など)を用いて、その後の人生を生きていくこととなります「子どもは学校で成績と称賛のために勉強に取り組みます。スポーツも、称賛やトロフィーを得るために努力が費やされるものです。しかし、遊びでは子どもたちは自分がやりたいことを実行します。遊びの結果はあくまで副産物であり、活動には意識的な目標などはありません」とグレイ教授は語っています。明確な目的を持たずに気の向くままに遊ぶことで、子どもたちは自分の興味関心やアイデンティティを育むことが可能であり、それは大きくなったときに必ず役に立つものになる、というわけです。

子どもたちが「決定を下し、問題を解決し、自己制御を行い、ルールに従う」ということを最初に学ぶのは遊びを通して

子どもたちが自由な遊びを行う際、自ら何で遊ぶかなどの決定を下し、遊びの途中で出てきた問題を解決し、何かしらの制限がある場合は自分自身を制御する必要もあります。例えばゲームを行っているなら、課せられた制限を受け入れ、自分自身の行動を律し、ルールに従う必要があるわけですが、これらを通して子どもたちは自分の世界の中で熟達感を得られるようになります。そうして身につけた感覚は、子どもたちを不安やうつ病から守ることにつながり、巨大な心理的利益をもたらしてくれるそうです。

「自分の行動をコントロールし、自分で意志決定を行い、問題を解決し、ルールを守る方法を学ぶという機会を持たない子どもたちは、自分自身の人生や運命をコントロールすることができません。そういった子どもたちは運に頼り、他人の親切さや気まぐれに左右されたまま成長していくことになる」とグレイ教授は語っています。

不安やうつは、自分が自分の人生をコントロールできていないと感じる際に頻繁に起きるもので、「自分の運命を熟知していると信じている人は、自分がコントロールできない状況の中にいると信じている人たちよりも不安やうつを感じる可能性が低くなる」とグレイ教授は述べています。遊びは自分自身をコントロールする能力を身につけ、不安やうつを跳ね返すための感覚を身につけるためにも最適なものというわけ。

子どもは遊びの中で「怒り」や「恐怖」などの感情を扱うことを学ぶ

自由な遊びを行っている最中、子どもたちは身体的・社会的に困難な状況に身を置くことがありますが、これらのストレス要因から生じる感情をコントロールする術も、その中で学ぶこととなります。子どもたちはごっこ遊びをしたり、木登りをしたりとさまざまな遊びに興じますが、「そのような活動は、適度に恐ろしいほど楽しいものです」とグレイ教授。

また、グレイ教授は感情を調節する能力の低下が、不安障害の発症につながっている可能性も指摘しており、「不安障害に苦しむ人は、『感情のコントロールを失うこと』を最大の恐怖として挙げている」と語ります。幼少期の遊びの中で適度に恐怖を感じられるような状況を経験したことがない場合、大人になってからの生活で感情が揺れ動くような状況で大きな不安を感じてしまい、不安障害などを発症してしまう可能性があるとのことです。

遊びは子どもたちが友だちを作り、「平等」について学ぶ絶好の機会である

子どもが友だちと遊ぶことは、お互いを公平に扱うことを学ぶための自然な手段です。遊びは自発的なものであり、遊び相手は不快感を感じるといつでも遊びから抜けてしまうことができます。子どもたちは遊び相手のニーズを知り、遊びを続けるために必要なことを学ぼうとすることで、社会性を身につけていくわけです。

グレイ教授は「他者と平等になり、協力することを学ぶことは、友だちと遊ぶ上で得られる最も重要な能力かもしれない。(友だちとの)社会的な遊びは、若者に特別なものではないと教えるための自然な手段であると信じています」と語っており、子どもの遊び時間が減少したことで社会的孤立性も増していると指摘しています。

最も重要なのは「遊び」が幸福の源泉であるということ

子どもたちに幸福を感じる瞬間を聞けば、「友だちと遊んでいる瞬間が幸せ」という答えが圧倒的に多く返ってきます。大人でも子どもの頃の友だちと遊んだ幸福な瞬間をよく覚えている、という人は多いはず。

グレイ教授は子どもの遊び時間が減っていることは二重苦になっていると指摘しており、「遊びによる喜び」を奪っただけでなく、その時間を感情的にストレスの多い活動に置き換えてしまったという点も問題であるとしています。「社会全体が子どもを危険から守り、教育するという方向にシフトしました。しかし、我々大人は子どもたちから『最も幸せになることができる活動(=遊び)』を奪い、より多くの時間や場所で子どもたちを置き去りにしてしまっています。これは不安やうつ病を引き起こすように社会を設計しているかのようです」とグレイ教授はコメントしています。

1950年代と現代の若者を比べると、うつ病患者は大幅に増加しています。また、1950年から2005年までの自殺率は、15歳未満の子どもは4倍、15歳から25歳までの若者で2倍となっており、子どもが幼少期に十分な遊び時間を得られなかった弊害はさまざまな場所に現れている、とグレイ教授は指摘しています。

小さな子どもの親が感情的に健全な子どもを育てるためには自由に遊べる時間をしっかりと確保することが大切だと認識することが問題解決の第一歩であり、真の意味で子どもの幸福を取り戻すことにもつながるはずです。

この情報はhttps://gigazine.net/news/20180514-why-children-needs-play/?fbclid=IwAR32P9gsnvENb4Y2Egxv4hgZAsHuTWQ4Iyy1P_5fxPbmQJpHJY5nvdnfjfAから転記しています。

参加者が熱かった!! 西村早栄子さんの講演会活動報告

12/14(土)に鳥取県の「智頭町森のようちえんまるたんぼう」代表の西村早栄子さんにお越しいただき、愛媛県県民文化会館の別館で講演会をさせていただきました。

参加者は子育て中のお母さんがとても多く39人の参加があり、1歳の子どもを抱きながら必死で講演を聞いている方もいました。託児としてお預かりするお子様も21人ととにかくにぎやかな会場の中、熱く熱くお話ししていただきました。

徳島のトエックに子どもを通わせているお母さんは、徳島でも鳥取のような制度を作りたいと願い参加、新居浜と西条そして当団体のスタッフは今から森のようちえんを立ち上げるという決意をもって参加していました。

2019年10月から幼稚園保育園無償化に

昨年10月から認可外保育施設に預けても働いているお母さんの子どもで3歳から就学前の子どもは無償化の対象となりました。ただし、施設の建物が必要で、基本屋外で決まった建物がない場合は対象とならず、保護者が働いていて、尚且つ保護者が市の担当に申請すると37000円までお金が戻ってくるという制度です。

全国の森のようちえんでは園舎を持たないところも多く、なかなか今回の制度の対象にならない場合が多いようですが、鳥取県は独自の認証制度「とっとり森・里山等自然保育認証制度」を作り、専業主婦だとしても補助が出る独自の制度を打ち立てています。結果、7か所の森のようちえんが始まっています。

鳥取県の森林率(森林面積の割合 )は74%、そのことを有効利用した子育てと自然を繋げた鳥取県の施策は大成功していて現在移住者がどんどん増えています。

愛媛県も森林率は71%です。ぜひ、成功している事例を踏まえた愛媛県ならではの施策、四国ならではの施策が始まってほしいと願っています。

今回は森のようちえんの子どもの様子もお話しいただきましたが、それ以上に運営のノウハウ、行政と共に歩むプロセスなどを質問に答える形で丁寧に答えていただきました。

参加者にもアンケートを書いていただきましたので下記に転記します。

講演会を聞いてのアンケート

大変面白かったです。こんな森の幼稚園にぜひ通わせたいと思いましたし、愛媛でもその実現に向けて力になれる事があればしたいと思いました。運営と現場を分けるというのはよいと思いました。あれだけの資金繰りをするのは大変な労力ですし、現場とは求められる能力も違いますね。幼稚園にとどまらず、産むところから小学校以上まで活動がつながっていくことも素晴らしいです。 まるたんぼうのような完全預かり型の保育園が、うちの近くにもあったらいいなぁと感じました。ないなら、作ったらいいのか?なんて安易な考えて今回参加させてもらいましたが、西村さんがすごく気さくでメリット、デメリットなんでも包み隠さずお話いただけて、勉強になりました。自分もいずれ、まだまだ先のことで、夢物語くらいの気持ちしかないのですが、まるたんぼうやサドベリースクールのような施設を、同じ志のある仲間とできたら最高だなぁと思いました。 西村さんの話を聞いていると諦めなくてもいいなー、できるなー!やれる、やりたい、やろう!と思える時間でした。一歩ずつ進んでいくこと。そして、行政と一緒に取り組んでいくことを胸に、やれることからやっていきます!愛媛県の熱い想いのある母さんたちとも出会えて嬉しかった!またいろいろ交流したいです。準備から当日まで、ありがとうございました^ ^

西村さんのお話とてもおもしろかったです!有意義な時間でした。ありがとうございました。正直なところ智頭町に移住したくなりました。でも、転勤族の間でも人気のある松山。絶対に鳥取、長野に続けると思いました。定住したいと思っている転勤族の母としてもっと役に立てると思います!

代表の熱情と、思いを同じくする仲間との出会いがあれば、まず始めること行動を起こすことに間違いはなかったと心強かった。やはりこれから継続することの難しさを感じた。

今回西村さんのお話を聞かせていただき、自分が感じていた以上の森のようちえんの魅力を教えていただき、改めて森のようちえんの良さを実感しましま。字を読めない今しか無い時期を大切にとうい言葉に心打たれました。我が子の二度とないこの時期を大事にしていきたいです。この度は貴重な講演会を開催していただき、ありがとうございました。

まるたんぼうの、森のようちえんとしての本格的な自然環境や保育内容だけでなく、預かり制度や移住者のフォローも充実している点に、とても驚き、今すぐにでも移住して通わせたいと思うほど魅力的でした。また、西村さんの1つ1つの言葉に、豊富な経験に裏打ちされた説得力があり、「田舎子育ての理想郷」を作りたいという信念のもと、森のようちえんをはじめ、サドベリースクールやシェアハウス、そして女性ならではの視点で産後ケアまで視野に入れている事業展開が、子育て世代に夢を与え、行政や人を動かすことにもつながっていくんだなと実感しました。着実に夢を実現させている西村さんの生き方にも感銘を受けました!行政など支援者を得たい人との物事を進めていくプロセスや、移住者や行政など、ターゲティングに合わせてニーズを掘り起こし、それぞれに適したアプローチで、森のようちえんの良さを伝えるマーケティングなど、運営者ではなくとも、いろいろと参考になり、とても興味深かったです。とくに、「WantsではNeedsを」という言葉が胸に刺さりました!現在、森のようちえんのボランティアをしていますが、なぜ松山ではあまり広がらないのかなと思うことも、しばしばあります。松山も、身近に海や山がある環境には、とても恵まれいる。県外から来た者にとっては、それだけでも魅力があり、そこに、森のようちえんならではの、雨の日や風の日もガッツリ自然の中へ出かけ、子供たち同士で成長し合える環境、普通のようちえんのように週5or4の定期で子どもを預けられる環境があれば、森のようちえんに通わせたいと思う人に、必ず届くと思います。(少なくとも、私は通わせたいです)森のようちえんに預けたい親は、そこに何を求めているのか?(自然保育、預かり制度、保育指針etc)森のようちえんに魅力を感じる人は、どういった人が多いのか?(地域外から来た人、自分の手には負えない性格の子どもetc)、行政にとって何がプラスになるのか、いろいろな人のニーズをひろい、それに見合ったアピールをしていくことが大事なんだなと強く実感しました。

最後に

私が育てた4人の子どもも、もしその頃に森のようちえんがあったなら絶対通わせたかった!人間としての根っこがしっかり育つ森での保育は最高の子育て環境だと思っています。

便利な世の中ですが、子どもの育つ環境となると疑問が多い時代となりました。それでもあきらめるわけにはいきません。すべての子どもが将来自分の足で力強く生きぬくことができる土壌を再度構築していく必要があるのだと思っています。