中島サマーキャンプ出発日の変更について

8月24日(金)より開催予定の中島サマーキャンプですが、台風20号の影響を考え、8月25日(土)午前6:55の船で出発することになりました。

集合時間は8月25日(土)午前6:40までに三津浜港へ集合でお願いします。

ご不明な点がある場合は下記までお電話ください。これから参加者一人一人にお電話していきますのでよろしくお願いいたします。

080-8902-9627(山本)

中島サマーキャンプ開催についてのお知らせ

台風20号が現在発生しており、その影響で8月24日(金)~8月27日(月)まで開催します中島サマーキャンプのために中島に向かうフェリーが欠航になる可能性があります。今後の台風の動向を見ながら、23日正午には船便の変更や出発日の変更等について参加者の保護者へ直接お電話にてお知らせいたします。ご不明な点があれば080-8902-9627(山本)までお知らせください。

子ども館プレーパーク活動報告

8月8日(水)は松山子どもの日ということで、松山市コミニュティーセンターこども館でプレーパークと出張駄菓子屋開催しました。色々な団体に混じっての参加だったのですが、どのプースも親子連れがいっぱい!暑い夏に親子て出かける所をみんな探してるんだろうなーと感じました。

子供がいっぱい遊べるスペースがあって、エアコンが効いていて、お金もかからない所。それからお母さんもゆっくり出来る場所。第1位エミフル、第2位児童館、第3位こども館?

今回は竹のプールと空飛ぶ鳥かごを開催しました。

風があって少しだけ涼しさも感じるプレーパークでした。

久万高原サマーキャンプ2018活動報告

今年で4回目の3泊4日の久万高原サマーキャンプも天候に恵まれ無事開催することができました。その内容を報告します。

日程 7月25日(水)~28日(土)
場所 旧面河小学校(上浮穴郡久万高原町中組)
参加者 21名

≪1日目≫
10:00 JR松山駅より出発
11:00 道の駅さんさん到着休憩、参加者一人乗車
12:00 キャンプ場到着
12:15 キャンプのスケジュールの説明等
12:30 テント張り開始
13:30 昼食・休憩
14:00 面河川で川遊び
15:00 ドラム缶風呂に火を沸かす、カレーライスを作り始める
17:00 夕食(カレーライス)
18:00 ドラム缶風呂に入る、シャワータイム
20:00 片づけ終了
20:30 今日の振り返りと明日の活動内容の打ち合わせ(参加者とスタッフ)

旧面河小学校はグーグルでは検索できない場所なので少し説明すると、松山から国道33号線を高知へ向かい、道の駅「天空の郷さんさん」を超えて、 御三戸嶽(みみどだけ)の手前を左折して県道212号を走ります。そのまま道なりに走ると県道12号と合流し、5分ぐらいで国道494号に合流するのでその道もまっすぐ面河渓に向けて走ります。10分ぐらい走ると高山自動車という看板があるので、その裏の橋を渡るとキャンプ地に着きます。面河小学校は平成22年に渋草小学校と合併し新校舎が渋草に作られました。旧面河小学校の校舎は取り壊されていますが、幼稚園だった建物と運動場を利用してキャンプをしています。
スタッフはよっしー、ししょう、えっさん、ジョニーデップ、井出さん、それから岡山から参加のおしょうさん、久万高原在住のみなちゃん親子、就活中の愛媛大学4回生ののぼる、済美高校2年のかほちゃん、かなちゃん、つぐちゃん、群馬から参加のきょうちゃん、愛媛大学社会共創学部2年で面河出身の虹(にじ)。映像の専門家でドローンに詳しい大木さん、アフリカの太鼓「ジャンベ」をたたく葛目さんご夫婦も参加してくれました。昨年参加してくれたゆみちゃん(久万高原地域おこし協力隊)も体調が悪い中、最終日に参加してくれたり、森のようちえんに参加している親子も飛び入り参加してくれました。
キャンプの写真はキャンプ2年目のルイ君がプロのカメラマンでもあるえっさんに教えてもらいながら撮影し、それからプロのカメラマンを目指すジョニーデップも子どもたちのナイスショットを逃さず撮影してくれました。HPにアップした写真は高校生のスタッフがスマホで撮った写真も入っています。↑上の写真はルイ君がテント内でカエルに焦点を絞って撮りました。今年のキャンプは面河でも日中は30度を超え、少し動いただけでも汗が出る暑さでした。テントを張っている時から「川遊びするんだよね!」「早く川遊びしたい!」と子どもたちの声。でも面河川の水は冷たく子どもは1時間もしないうちに水から出てきます。でもみんな川遊びが大好きで結局4日間とも川遊びを実施しました。↑これは子どもたちが取ったアカハライモリです。
面河渓から高知の仁淀川へと流れる水は透明度が高く、色はエメラルドグリーン。吸い込まれるようなきれいな水でした。

≪2日目≫

6:00 起床
6:30 朝食作りとお昼のおにぎり作り
8:00 皿ケ峰登山に車で出発
9:00 皿ケ峰到着・風穴から登山開始
10:00 竜神平到着
12:30 下山し、キャンプ場へ出発
13:30 キャンプ場到着・スイカを食べる
14:30 面河川で川遊び
15:00 ドラム缶風呂に火を沸かす、焼きそばを作り始める
17:00 夕食(焼きそば)
18:00 ドラム缶風呂に入る、シャワータイム
20:00 片づけ終了
20:30 今日の振り返りと明日の活動内容の打ち合わせ(参加者とスタッフ)

2日目は朝ごはんに鯛めしと白ご飯を焚き、お味噌汁を作って朝ご飯をいただいて、皿ケ峰で食べるおにぎりを作りました。鯛めしの身から骨を取る作業は子どもたちが頑張って手伝ってくれていました。

そして皿ケ峰登山にチャレンジ!竜神平までゆっくり登って40分ほどのコースもみんなクリアーしましたよ(^^)/山の上では恒例のイナゴ取り。今年もいっぱいイナゴを取って、キャンプ場で調理していただきました。


↑竜神平で高校生と子どもたちがひょっこりはん?!

4日間通してドラム缶風呂も設置していて、薪でお湯を沸かせばいつでもお風呂に入れる準備はしていました。青空の下でのお風呂、夕日の中でのお風呂など子どもによって楽しみかたも違うようでした。興味はあるけどちょっと恥ずかしいという子もいて、全員は入ることはありませんでしたが、薪で沸かすお湯は柔らかくて気持ちがいいと思います。次回はぜひチャレンジしてみてほしいな~と思います。
キャンプ施設の中には卓球台も設置していて、いつでも卓球が楽しめるのですが、少しでも時間があるとみんなこの場所に集合して意気投合!暗くなるまで卓球バトルを楽しんでいました。

≪3日目≫
6:00 起床
6:30 朝食作り開始
9:00 面河渓へ出発、川遊び
10:30~11:30 山岳博物館の矢野さんによる自然観察
11:30 昼食は渓泉亭 面河茶屋にていただきます。
12:30~13:30 面河山岳博物館を観覧
13:00 キャンプ場に到着
14:00 面河川で川遊び
15:30 夕食作り(バーベキュー)とキャンプファイヤーの準備
17:00 バーベキューをいただく
18:00 アフリカの太鼓「ジャンベ」の演奏
20:00 キャンプファイヤーと花火
21:30 今日の振り返りと明日の活動内容の打ち合わせ(参加者とスタッフ)

3日目は面河渓に行きました。川遊びは残念ながらアブが多くて断念(*_*;アブは黒いもの、車が出す排気ガス(二酸化炭素)水につかった体を狙ってくる習性があります。面河渓のきれいな水を見れば誰しも川に入りたくなるものですが、それを阻止するかのようにアブは狙ってきます。

そして毎年恒例の面河山岳博物館の矢野学芸員のお話を渓泉亭前の河原で自然観察をしながら聞きました。目の前の絶壁の岩に立つ松の木にはとっても珍しいセミが生息しているらしく、そのセミを見つけたいマニアが日本中にいるらしいこと、アブは雌しか血は吸わなくて、卵を産むために血は必要で、吸うのではなくてのこぎりのようなもので皮膚を切って血を吸うことなどなど、今年でこの企画も4回目ですが、毎回子どもにもわかりやすく、そして面白い話題も盛り込んでお話してくれます。

午後からは面河山岳博物館も観覧し、現在開催している「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」についても説明をしていただきました。

キャンプ場に帰ると済美高2年のスタッフがスマホで何やら盛り上がっていました。高校野球愛媛大会「済美×新田」の決勝の7回表の情報がスマホからながれ、あと少しで済美が2年連続甲子園出場という場面。参加した子どもたちもその情報に盛り上がり、施設内にあるテレビをつけてみんなで観戦し、済美の甲子園出場を喜び合いました(^^)/

夜は、キャンプファイヤーを囲んでのアフリカの太鼓「ジャンベ」ではじまりました。虫たちの声と子どもたちの声しかしない山に囲まれた自然の中できくジャンベのリズムで、子どもたちも自然に踊りだしていました。面河の夕暮れの風は涼しさを運び、はじける子どもたちの笑顔と音楽との調和がまた心地よさを演出しているようでした。

4日目は片づけをみんなで行って最後の川遊びとまったりタイムを楽しんで、それから二名にある名水を汲みに行き、最後に久万高原まちなか交流館でアイスを食べてJR松山駅に向かいました。

今年で4年目となる久万高原サマーキャンプは無事開催することができましたが、まだまだ反省するところは多いと感じました。来年に向けどこを改善するべきなのかスタッフ同士の振り返りを行い、参加者からも意見を伺いながら子どもたちにとっての最善の自然体験活動を目指し、また頑張っていきます。

みんなのひろばわいわいの夏休み中の開催日について

味生地区の子どもたちの居場所事業「みんなのひろばわいわい」を夏休み期間中、下記日程のみ開催することにしました。開催内容は駄菓子販売やお友達とのおしゃべりを楽しんだり、宿題の分からないところを聞きあいするのもOKです。申し込みは不要ですので、みんな遊びに来てくださいね(^^)/

2018年度は8月14日(火)~8月17日(金)の午後1時~午後5時30分まで

皿ケ峰に登ってきました!

7月25日から始まる久万高原サマーキャンプの下見として今日は皿ケ峰に登ってきました。1271mの山ですが、1000m付近にある上林森林公園までは車で行くことができます。ココは風穴があることでも有名で、今日も冷蔵庫の中にいるような涼しい風に癒され、いざ皿ケ峰登山に挑みました。

長雨の影響で土砂崩れなどが起きていないか心配でしたが、雨の影響を感じないほどしっかり整備がされていました。以前訪れたとき、この山を守るために毎日のように山に登って道の整備をしている人に出会ったことがありますが、今回もその方々が整備してくださっていると感じました。本当に感謝です。山頂付近の竜神平まで約40分、休憩を入れながらゆっくり行っても1時間ほどで到着する初心者向けの登山道です。

下界は暑いですが、山の上はちょっと涼しくて空気もきれいです。この3連休に予定のない人はぜひ登ってみてはどうでしょうか(^^)/


↑7月14日の竜神平の様子です。

鹿島プレーパーク中止のお知らせ

7月15日に開催予定だった鹿島プレーパークと鹿島の海開きイベントのすべてが今回の豪雨により松山市北条地区にも大きな被害が出ていることから中止となりました。

愛媛県の中では南予の大洲市、西予市野村地区、宇和島市吉田地区が大きな被害が出ていますが、松山市の山間部は報道はされませんがいたるところで被害が確認されています。早くいつもの生活に戻れるように私たちも願っています。

 

 

子どもの居場所事業の1年間を振り返る

胸にしみる空の輝き
今日も遠く眺め涙を流す
悲しくて悲しくて
とてもやりきれない
このやるせないモヤモヤを
誰かに告げようか
※作詞サトウハチロウ、作曲加藤和彦「悲しくてやりきれない」より
地域の子どもと関わり始めて12年。関われば関わるほどモヤモヤは大きくなる。

子どもが地域で元気にのびのび遊びながら地域の大人に見守られながら育っていく姿を理想に掲げて活動はしてきたものの・・・

30年前・・・学校帰り、春は田んぼのカエルを追いかけて、夏はセミを捕まえて、秋は木の実を取って食べ、冬は北風がビュービュー吹いていても地域の空き地で野球に夢中!子どもは地域の人に見守られながら公園や空き地、田んぼや山などの自然の中で毎日地域の仲間たちと遊びこみ、お母さんが作る夕食の匂いに誘われながら家路につく。家では温かい家族の団欒が子どもたちの心を癒す。眠気に襲われながら宿題を済ませ、寝る前には絵本を読んでもらったりして親子の会話が絶えない場所が子どもたちには必要だと思ってきた。

だけど、子どもたちの育つ環境は全く変わってしまった。

共働きが増え、昼間母親が家にいるという家庭も少ないし、不審者などの問題から「かぎっ子」というのも今はもうできない。だから多くの子どもたちが学童クラブに入り、その中で過ごしている。3歳から保育園や幼稚園に入るのも当たり前となり、今では0歳から保育園で夕方6時や7時まで過ごすことも珍しくなくなってきている。

小学1年から3年の約3割が放課後、学童クラブで過ごしているのであれば、ぜひ少し外に出向き地域の空き地や公園、自然あふれる愛媛ならではの場所で遊ぶ活動を取り入れてほしいと願ってきた。

しかし、現状は予想以上に大変そうだ。味生地区の小学校の場合、40人から70人のクラスが5クラス。合計で200人以上が放課後を毎日一緒に過ごしている。指導員の数も足りないし、安全面も考えると屋外に出るのは難しいという話を聞いたことがある。実際そうした団体を地域で見たことはないし、運動場で遊ぶ姿もあまり見たことはないから主に室内で遊んでいるんだと思う。

学校帰りの寄り道、地域の山での虫取りなども安全を考えて基本やれなくなってきて、尚且つ子ども自身もそうした遊びへの魅力を感じることが少なくなってきている。誰もが一度はやってみたいと思う大人のいないところで作る秘密基地も経験したことのない子どもの方が今は多い。友達と遊ぶのにもLineなどでアポ取りが基本。それでもみんな忙しくて、仲の良い子同士が一緒に遊べる日が1週間に1日、それも16:00~17:00とか限定付きだったりする。

地域の人も不審者と間違えられることもあり子どもには声をかけない。子どもも関わりのない人にあいさつはしなくなった。その代わりに「見守り隊」という人が登下校時に当番制で立っていたりする。公園は不審者が多く出没するスポットとなり、子どものための児童公園だったはずが、今は地域の高齢者のためのゲートボール場としての街区公園という名前に代わってしまった。そんなゲートボールも少しずつ参加人口が減っているという。昼間、地域に人がいない。子どもが遊んでいても気に掛ける大人が少なくなっている。

私が住む松山市別府地区には山はあるし、ちょっと行けば海だってある。田んぼもあるし、空き地もある。でもそのすべてで子どもは遊ぶことはできなくなっている。イベント時だけ駐車スペースとなる場所ならば、少し前であれば、夕方時のみ子どもの遊び場として利用しても怒る大人はいなかったけど、今はどこでも遊ぶことはできなくなっている。だったらちょっと離れた松山総合公園だったり、海に遊びに行けばいいと思う人もいるかもしれないけど、校区外で遊ぶことは基本禁止されているから子どもだけで遠くに行くことはなくなった。不審者の不安から校区内に遊びに行くだけでも子どもを車で送迎する保護者もいる。

1年前から始めている「みんなのひろばわいわい」という地域の子どもたちの居場所でも子どもたちは大きな声をあげることは許されない。地域には高齢者や病気の人、夜勤明けの人など、生活スタイルもみんなまちまちだったりして、子どもの声がすぐ苦情になるからだ。

子どもが大騒ぎをすると如実に嫌な顔をする人に良く出会うようになった。大人も仕事の忙しさや人間関係の問題、家庭不和などいろいろなことでストレスを抱えている人が増えてきているように思う。

そして子どもたちもストレスをためて居場所にやってくる。暴言や暴力、嫌がらせや悪口の横行。そして最高の発散場所はゲームや馬鹿笑いができるYouTubeサイトの閲覧。昨年不祥事を起こした市議会議員を風刺したYouTubeサイトは大人気となっていた。政治不信は子ども時代からもう始まっている。

私が子どもを育て始めた平成3年から約27年間で、こんなに時代が変わってしまうとは思わなかった。

一人目の子どもを育てる時には、ゲーム機は高級品。携帯電話もスマホもない。夕方にはお母さんは井戸端会議で子どもは地域の友達と夕日が沈むのを見ながら遊んでいた。それから室内でも漫画を読んだり、アニメを見たり、レゴブロックやプラレールの組み立てを長男は飽きもせず1日没頭して遊ぶこともよくあった。

今は1歳ぐらいの子どもからもうすでにスマホをいじったりする。YouTubeで他の子どもがリカちゃん人形で遊ぶのをじっと見ていたり、レゴブロックで遊ぶのをじっとみていたりしながら1時間2時間という長い時間を過ごしている。人としゃべらず、バーチャルな世界で過ごす子どもたちが増えてきた。

とにかくどんどん人と関わることが少なくなっている。自然の中で遊ぶというのもバーチャルな世界のレベルがどんどん上がってきてゲームの中で満足している。だからいろいろな経験をすることも少なくなってきたし、失敗をしたり、泣いたり、笑ったり、怒ったり、一緒に感動したりといったリアルコミュニケーションがとても不足している子どもが増えてきた。

何となく子どもの育つ社会環境が変になっていると気づいている人は多いと思う。でも実際に現場で子どもと関わらないとその深刻さは見えてこないと感じてきた。子どもも大人も高齢者も人に干渉されることを嫌がる傾向はどんどんひどくなり、ある一定の仲間のみと関わり、基本ひとりでも生きられる世の中となってきた。だから目の前の子どもたちの状況よりも犯罪として報道される子どもの問題に関心事は向いてしまう。ノートに「おねがいゆるして」と書き残し、5歳で親に虐待を受けて死んでいった船戸結愛(ゆあ)ちゃんの事件はあまりにも衝撃的だった。こんな事件は絶対起きてほしくない。でもその予備軍はどの地域にも存在する。

日々地域の子どもたちと関わっていると日本の未来が心配になることが多い。「生きる力」が見えない子ども。勉強は基本みんな嫌い。でも優位には立ちたいし、一番にはなりたい。友達よりも成績は良くなりたい。常に競争している。負けたくない。仲のいい友達がいっぱいいる方が勝ち?マラソン大会の順位が友達より上がいい。服もかわいいのがいっぱいあるのがいい。いつも同じ服を着ている子やイマドキではないデザインは「ダサくて、キモくて、ウザイ」らしい。みんな自分が優位に立ちたい。だから駄菓子をおごる子も多かったりする。お金で友達ゲットという感覚もあるようだ。「愛はお金で買えると思う?」と質問すると大半の子は買えると答える。そんな日常会話の中で「愛はお金では買えない」という説を私が一生懸命しゃべりだすと「うざい」の一言。ま~とにかく気長にのんびり関わるしかないな~と思いながらのこの1年である。

でも気長に関わる中で未来への光もかすかに感じ始めている。

「みんなのひろばわいわい」は学校ではない。だから基本指導はしない。居場所を探している子どもたちを受け入れるシェルターの役割もあるし、駄菓子を食べながら学校のこと家のことをおしゃべりしてストレス発散するカフェの役割もあるし、日頃時間のない子どもたちが少しの時間でいいからお友達と遊びたいと思った時、仲間が見つかる場所だったりもする。小さな妹弟の面倒を見ないといけない子どもたちはココにこれば自分の時間が持てて、子守から少しだけ開放できる。それからその子守をしたい子にとっても最高の場所になる。子ども自身がコミュニティーをどんどん作り上げていくプロセスを私たちは見守っていくといった感じである。

子どもたちの口コミで多いときは50人、雨の日でも5人ぐらいは遊びに来る。

昨年度は6年生が学級崩壊状態ということもあり、その不安を表現する子がとても多くいた。話すといっても子どもは学校で起きたことを明確に話すことはなかなかできない。

良いことなのか、悪いことなのかがわからないために、暴言暴力は自己防衛である場合もあるし、穏やかな家庭で育っている子は、学校で起きていることが異常なのか、当たり前なのかも見えなくて、嫌なことをいう子と仲良くしなければいけないという良い子呪縛のようなものに苦しむ子もいる。まさしくスクールカーストのどの位置に自分を置くかで学校での過ごし方が変わる。現場で子どもと関わると学校に行かない選択もあるべきではないかとさえ思えてくる。(学校での暴力の低年齢化は文部科学省でも重く取り上げています。)

そんな中では暴言暴力はスクールカースト上位の絶対条件のようにも感じた。何度も駄菓子屋で出会い、たわいのない話をする中で彼女たちの心の内側が見えてくることがある。小学3年の子どもたちが私に対しひどい言葉を浴びせるようにいじってくるとき、「やめろよ!かわいそうだろ!」となぜか誰かがフォロを入れてくれる。学校では空気を読んで汚い言葉をあえていう彼女たちも、本当は温かい言葉で仲間と会話したいと思う内面が見え隠れする。

誰もが本当は「ありがとう」「大丈夫」「元気出して」など相手も思いやる言葉を使いたいし、友達からかけてもらいたいんだろうなと感じる。でもいうきっかけがないと言えなくて、一度その言葉を出すと次から何となく少しずつだけど思いやりの言葉で出てくるタイミングが増えてくるように思う。

そのきっかけはいろいろな人との関わりや、子ども同士の遊びの中でのけんかや言い合い、仲直りや泣き笑いからちょっとずつだけど生まれているように思う。女の子でも男の子でも言いたいことは言った方がいいと思っている。けんかになって絶交するけど、半年ぐらいたつとなぜかめっちゃいい仲間に変化する事例も何回か見てきたからだ。

「人は人の中で育つもの」AIではたぶん子どもは育たないと思っています。

地域の子どもたちの未来を考えたとき、「悲しくて悲しくてとてもやりきれない」と感じることはこれからもまだまだあると思う。私のできることは微々たるものですが、次の時代に向けての人材がどんどん育ってくれることを願うし、つながる何かを残せていけたらと思って居場所づくりを続けています。