久万高原サマーキャンプ、なぜ5泊6日なのか?

子どもたちの今

今の子どもたちが便利な社会の中で育っていることによる弊害(日常の実体験から学ぶべきことを学ぶことなく成長していく姿)に危機感を感じている親は多いと思います。

電磁調理器で料理をする家庭が増え、「火」を見ることなく育つ子どもが増えています。それから屋外で子どもたちが遊ぶ機会が減り、自然の中の虫や花との出会いにが減り、整備されたアスファルトの上での日常に慣れると季節を感じなくなり、目の前にある自然に感謝することも減っているように思います。

このまま便利な世の中がずっと続くと思っている人も多いかもしれませんが、東日本大震災の時は全て便利なものが使えなくなりました。

子育てに大切なもの

日々のご飯だって、今は誰かが作ってくれているかもしれませんが、みんないつかは大人になります。大人になっていきなりごはんが作れるかというとそんな簡単なものではないし、レトルトばかりじゃ味けない。

家族みんなであったかい料理を囲んで、今日起きた出来事を語らう時間は子どもたちの日々の元気の源となります。そして親にとっては老後まで大切にしていきたい思い出の時間へと変化していくのです。

毎日毎日の繰り返しの中で、子どもはいろいろな人と温もりのある関係の中で育まれ成長していきます。

私自身、自分の子どもたちを育てる中で、いつも心掛けていたことは
・なるべく手作りのご飯を家族でいただく
・地域や友人などいろいろな人と関わらせてもらいながら子どもたちを育てたい

この2点でした。

勉強しなくても、朝早く起きなくても、わがまま言っても、そんなことはさほど問題ではなくて、その子自身が「勉強したい」理由、「朝起きたい」理由、「わがままばかり言ってはいけない」理由、を見つける環境をどう作るかが重要でした。

だからと言って勉強しないのも人生だし、朝起きれないタイプもいます。

でも、こうした子育てをしてきて「勉強したくない」子はひとりもいませんでした。なぜならいろいろな人と関われば関わるほど世の中で成功したいとか、こうなりたいという願望が生れれば生まれるほど「学び」がいかに重要かが腑に落ちるからです。

「どうせ勉強したって人生変わらない」と思いこんで生きている人としか関わらなければ、子どもだって勉強する理由が見つからない。

頑張ってきた人、必死に独学で学び続けた人と出会うと、子どもなりに何かを感じてきます。それは親よりはお兄ちゃんお姉ちゃんがいいし、たくさんの人と関わる方がいい。

それは、希望であり、夢であり、もしかしたら妄想かもしれませんが・・・

ただ言えることは、子どもたちの才能を開かせるチャンスは学校にも、塾にもあまり落ちてはいないということです。

お金を払って買う人もいますが、自分がほしいと思ってつかむのと、買うのとでは、子どもたちの中での認識が違ってきます。

お金があれば何でも手に入ると思って育った子は、大人になってから苦労します。※そんな大人が増えてますが・・・(-_-;)

5泊6日のキャンプを企画したわけ

そんなわけで、私の子どもたちもキャンプにチャレンジしたいと言えば、参加させてきました。

行政が行っているキャンプ、民間が行っているキャンプなど愛媛でもいろいろキャンプを企画してくれていて、いろいろなものに参加させていただきました。

1日目の夜は子どもたちでカレーを作って、キャンプファイヤーをし、2日目はイベント的に何かを作って終わりというキャンプは主流ですが、私が子どもたちを参加させてみて思ったことは、おもてなしキャンプで子どもたちが得られることは少ないということでした。

ちょっと大変でも、薪から火を付けて、お米を洗って、野菜を切り、大人があまり手を出さないで、子どもの自発性にある程度任せ、3泊以上仲間と過ごすキャンプ・・・海外では1カ月キャンプが人気ということも聞きました。

失敗してもいい、おいしくできなくてもいい、調味料を間違えてもいい、スタッフはチャレンジすることを大切にしながら見守っていく・・・そうしたプロセスを大切にするキャンプがいいキャンプだと感じてきました。

安全面からすれば、包丁も使わず、薪で火も焚かない方がケガは少ないかもしれませんが、子どものチャレンジする精神が育たず、「楽しかった」で終わるキャンプとなってしまいます。

いいキャンプは「楽しい」に「感動」がついてきます。
「感動」がどこから来るのか、それはキャンプによって違うだろうし、大人が思ってもみない部分に感動してたりします。ただ、自分の可能性を開花させるキャンスが多い事は感じてきました。

長女が中学校3年の時に愛媛県教育委員会が主催する御五神島(おいつかみじま)10日間無人島キャンプに参加しました。彼女は親の都合で小学校6年になる時と、中学校3年になる時に引っ越しています。中学3年で松山に来た時には、学校になじめず、精神的なストレスとホルモンバランスンが崩れたことから毎朝頭痛に悩まされ、尚且つ高知と松山では勉強のレベルも教科書も違うので、いろいろな面で悩み続けていました。

そんな時に学校からもらってきた御五神島(おいつかみじま)10日間無人島キャンプのチラシを見て、絶対行くと言い出しました!

親としては心配で、本当に悩みました。

中学3年の受験まっただ中の夏休みにキャンプ!?「誰もが必死で勉強している時にキャンプしてたら高校受からないんじゃないの?」って誰もが思うと思います。

それでも彼女がどうしても行きたいというので親が折れて、キャンプに送りだしたのです。

後からいろいろな人に聞いて分かったのですが、このキャンプは無人島で少しの食材だけを持って行ってキャンプをします。海で魚を取って、竹で作った食器で料理をいただいて、真水はそんなになくて、トイレも自分たちで作って・・・とにかく凄いキャンプのようです。

でも、帰ってきた彼女を見て私も主人もビックリしました。

生き生きしている!
「生きてる」って感じでした!
足はジンマシンのように蚊に刺され、日焼けして帰ってきても、彼女の輝く瞳を見ればそのキャンプがどんなものだったのかは想像がつきました。

その後中学校の先生に進路について相談した時に、「あのキャンプに行ったんだったら愛媛大学農学部附属農業高校が総合学科で自然のことも学べるしいいんじゃないか!」と言っていただき、彼女はその後はぶれることなく人生を邁進しています。

ココまでのキャンプはできませんが、もっとたくさんの子どもたちにこうしたキャンプを体験してほしいと思っています。

最後に

そして、今年も当団体が久万高原サマーキャンプ2016を開催することとなりました。

6月13日より久万高原サマーキャンプ2016、参加者を募集します。
HPにも詳細は載せていますが、わからないことや聞きたいことがあればいつでもお電話いただいてOKです。メールでも大丈夫です。
子どもたちが行ってみたいというのであれば、是非ご検討ください!
久万高原サマーキャンプ2016チラシ表
久万高原サマーキャンプ2016チラシ裏

竹馬で四国一周している若者が三津浜にやってきた!

松山市大街道を竹馬で歩いているのは東京から歩いてきたという谷誓一朗君(FBでは谷誠次君) 21歳!
先週の事、日本1周100名城の旅を続けている漫太郎君が、高知で出会った手作り竹馬で四国を回っている彼と合流し、仙ちゃんとも合流し、3人で大街道を歩いていたそうです。

なんだかすごいな~と思いました!
自分の人生を振り返って思うことは、「若い時にやりたいことをもっともっとやっとけばよかった!」ということ。
今しかできないことがあって、それをやらないで後悔する場合もあるし、仕方ないと思って何となく人生過ごしちゃうこともできる。
良いとか悪いとかではなく、自分の人生を自分が生きてるっていう感覚が持てるなら私は良いと思う。誰かのために生きてるとか、誰かが言うからやらされてる感の強い人間が増えてきて、目の前の問題をなんでも他人事にしてしまう人が増えてくると、世の中良くならないし、精神的に病んでしまう人間がますます増えて、悪循環の歯車がどんどん回りはじめてくる。

そしてこれからも自分の人生を自分で生きてない若者たちがどんどん増えていく。
それが苦しいと思うなら、やりたいことにチャレンジしてみることも大切な学びだと私は思う。

旧濱田医院の前で
旧濱田医院の前で

松山を竹馬で歩く
せいちゃんも漫ちゃんも体に気をつけて、日本一周頑張って下さいね!
遠い愛媛の地から応援しています(^O^)/
また松山に遊びに来てね!
また松山に遊びに来てね!

久万高原サマーキャンプ、面河渓下見報告

久万高原町から30分ぐらい車で走ると、今までの風景が一度に入れ替わるような絶景「面河渓」があります。国指定の名勝地としても知られ、透明度の高い石鎚の清らかな水の流れにマイナスイオンを感じることができ、最高の癒しの空間です。

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面河渓についてすぐのところにある「渓泉亭 面河茶屋」に昨年の久万高原サマーキャンプでお世話になった女性の方が働いていて、面河の最近の様子を聞いてきました。

面河国民宿舎は残念ながら今年の3月で閉館となったそうです。残念!

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キャンプ場は3か所あって、意外にきれいでした。トイレがきれいなのがうれしい(^^)/

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ここを利用するなら一番問題なのはアブ!しつこいぐらいに攻撃してくるアブ対策を考えなければいけません。それから水がものすごく冷たいからあったかいものが食べたくなるでしょうね!

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また再度下見に行って、スタッフと相談して、内容は詰めていきます。

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それから、面河に向かう途中に空き家の古民家を発見!!中は広いし、広告看板がレトロで、2階は道後温泉本館のような作りで、なんかステキと思いシャッタを押しました。久万高原にはまだまだいろいろな掘り出しものがありそうです(^^)/

キャンプの下見に行ってきました!

今年も7月25日(月)から30日までの5泊6日の久万高原サマーキャンプを開催するので、その下見に行ってきました。
今年もきれいなトイレと炊事場があるのみですが、山の上でゆっくりとした時間が流れていました。

そのキャンプ場の近くに「幽谷上人入定の地」というのがありました。
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こんなところにも寺子屋作って、地域の人たちのために学びの場を提供していた人がいたんですね!

キャンプ場から少し行ったところに「ふるさと村」というのがあり、去年は委託先の変更の前で、従業員が元気がなくて、ちょっと心配でしたが、今日の従業員は元気にいろいろ説明もしてくれました。
それから、去年お世話になった久万高原バスさんはシャッターが閉まったままでした。社長さんが今年でやめるといってたのは本当だったみたいです。

久万高原の人はみんな本当に温かくて、質問したことを丁寧に教えてくれます。こんな温かい人情味のある地域を大切にする空気が広がればいいのにといつも思います。
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久万高原からの帰り、56号線からエミフルを過ぎ、「想い通り」という道を曲がると、いつもお米を買っている「ときファーム」の菜の花畑が見えました。この菜の花畑をすきこむと、雑草が抑えられて、土づくりにもなります。生き物も増えおいしいお米も取れます。この有機農法で収穫したお米「菜の花米」を我が家は長年いただいています。
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自然に感謝しながら、今日もいい一日を過ごせました(^^)/
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神様お願い!晴れてね!中島プレーパーク!

今度の日曜日に開催される中島プレーパークには仙ちゃんとかおるんばとよっしーが船で向かうこととなりました!

船はあまり本数がないのですが、高浜港から9時25分発の西線のフェリーに乗り、神浦で降りるとそこにバスが待ってるのですぐ乗り込んで、長師までバスで5分。降りたら歩いて3分ほどです。瀬戸内海をのんびり旅し、島々を巡り、きれいな空気も味わいながら癒されてきます。

なんと贅沢なことでしょうか!!
東京とか名古屋とか大阪で住んでたら夢のような休日の過ごし方だと思います。

そしてかかった費用は往復の船賃@890×2=1780円とバス代がたぶん片道@200×2=400円ぐらい。子どもにおもちゃとかお土産とかをせがまれるところも少ない。
東京ディズニーランドとかユニバーサルスタジオとかに行くより私は断然こっちのほうが最高なんですがね~!

当日はぜひ晴れてください!!テルテル坊主作って神様にお願いしよ~っと(^-^;

駄菓子屋やりま~す!

子どもの居場所事業としてず~とやりたいと思っていた駄菓子屋ですが、本当に現実のものになりそうです!

場所は三津にある元濱田医院内の1階で開きます!

これから少しづつ準備を進めていき、5月初めにオープンを目指します!

今回、三津の空き家を紹介してくれたミツハマルさん、それからいろいろな人に支えられココまで来ました!
これからも感謝の気持ちを忘れずに子どもの居場所事業を進めていこうと思います。

どうかご支援よろしくお願いいたします! 

子ども達の不思議な空間 ~3月13日の遊び場~

山の中の遊び場で子どもに寄り添い遊んでいると、毎回いろいろなことに気づきます。このようなイベントを開催する場合、大人が考えることは「参加者数」「見た目の楽しさ」「参加者全体の満足度」だったりします。でも、本当に求められている子どもの居場所とはどういうものなのか?

前回の遊び場ではスタッフの人数等の関係でロープウエイもターザンロープも出しませんでした。それからタケノコ掘りも行くことができませんでした。でも子どもたちは子ども同士自然の素材や前日にお姉ちゃんたちが作ってくれた隠れ家などで結構盛り上がって遊んでいました。

遊具は見た目にはとても楽しそうに見えるのですが、遊び方には限界があります。子どもはその限界内でしか創造力を発揮できません。でも竹や葉っぱ、土や水などの素材を利用する場合、可能性は広がります。

大人は何もないところでどうやって遊ぶんだろう?と不安になるかもしれませんが、子どもの好奇心は無限大です!

この日もそうした子ども達の様子を見ることができました。お兄ちゃんはお兄ちゃんとして、小さな子どもたちはお兄ちゃんがやることにとても興味を湧かせ満面の笑顔で遊び始めます。

そこには大人には分からない「子どもの世界」が広がっていきます。

きっとこうした遊びの中で子どもたちは五感を使い、心豊かな感性を磨いていくのではないかと感じています。

なかったことにする?!津田中問題のその後と私の考え

津田中の体罰事件から早1ヶ月以上が経とうとしている。
あの緊急保護者会から未だに1枚も手紙が来ないし、説明会もない。

ちょっとありえないと怒りすら感じる日々を送っている。

12月に開催した緊急保護者会の時には、詳しい状況は分かり次第連絡するということだったし、その時の緊急保護者会の議事録は全保護者に配布するという約束もしていたのに、約束は守られていない。

私自身もこの状態ではどうしても納得がいかないので、先日教頭先生に状況を聞きに行って来たのですが・・・結局私の疑問はますます膨れ上がるばかりだった。

①この体罰問題が傷害事件として警察により取り扱われている場合、今後裁判等も考えられるので、詳しい事は話せないという一貫した学校側の対応に疑問?
②それではなぜ緊急保護者会を開き、今後状況が分かり次第お知らせすると言ったのか?議事録を出すといったのか?という疑問???

こうした学校側の対応は、虚偽行為には当たらないのか?

子どもたちに嘘をつかずに誠実な対応を日々指導している立場の先生がなぜこうした問題が起こると大きな壁を作り、虚偽の仮面を被って保護者に対し防衛対策を取ろうとするのか?

地域と学校と行政はツナガって、みんなで子育てを応援していく社会を作る必要性を松山市の子育て施策にもちゃんと謳われているわけで、それなのに大きな壁を作ってしまっては何も解決しない。

学校は何を守っているのだろうか?

こうした状況下の学校の対応に関して、もしかしたら全国的なマニュアルがあって、それに応じて学校側は対応するように言われているのかもしれないが、だとすると最近よくニュースに流れている先生の不祥事事件を起こした学校側の対応として全てこうした対応がなされているというのか?

私としては腑に落ちなかった。

守るのは子どもたちの人権じゃないのか?

もうひとつ納得できないこと・・・

先生と話していて私が一番悔しかったことは、「子どもたちは静かな環境で勉強がしたいんです。中学3年生は受験が控えています。今回のことは早く忘れたいと思っている子どもが多いんです。」という言葉だった。

保護者の中にもそうした考えの人が多いことも踏まえ、先生が言われたことだと思うのですが、私の胸は張り裂けそうな憤りを感じずにはいられなかった。

被害を受けた子どども、そうでない子どもたちもみんな津田中の仲間じゃないのか?
みんなで一緒に切磋琢磨して日々学び、日々遊び、共に成長していく喜びを分かち合ってきた仲間ではないのか?

仲間が苦しんできているのに、どうして「忘れたい」なんて思えるのか?そのことが不思議だし、悲しかった。

何のために部活をやっているのか?
何のために地域の子どもたちと一緒の学びの場があるのか?
何のために地域の人と関わる行事をたくさん行ってきているのか?

それは成績が良い人が立派で、成績の悪い人がもう少し頑張れと格差を付ける競争社会を育てる為ではないはずだ!

みんなが協力しながら成長して、成績とか運動能力とかだけでなく、友達を思いやる気持ちがスゴイ子や、お友達のお話を丁寧に聞いてあげる能力がスゴイ子や、誰にでも笑顔で接してくれる天使の心を持つ子、宇宙の話、鳥の話、魚の釣り方、車の事、建物の不思議やドラえもんの凄さとかを話すのが大好きな子とか、子どもそれぞれが持っているスゴイところを認めあいながら、社会のことを知り、未来のことを考え、愛媛の未来を担う人材が育つために学んでいるのではないのか?

だったら、大切な仲間が苦しんでるんだから、みんなでどうしたらいいのか考えていくのが普通の事じゃないのか?

「他人なんて関係ない!自分さえよければいい!」という考えの子どもも親も増えていることは分かっている。

でも学校教育がその流れに乗ってしまっては、その先生を尊敬し真面目に教育を受けようとする子どもたちの心が路頭に迷ってしまう。

指導者は確実に光の見える未来に向かって子どもたちを導いていく使命があるから、指導者になっているのだと私は信じているから、私たちは子どもたちを学校へ行かせている。

安定した職業を求めて先生になる方もいるだろうけど、ただそれだけでなれる仕事ではないと思う。
たぶん使命を持って頑張っている先生の方が多いと思うし、問題のある先生は少ないと感じている。

だから決して悲観してこのブログを書いているわけではない。
ただ、今のこの状況が普通にならない事を願って書いているのです。

ゆっくりいこうよ~

我が家の中2の娘の日々の時間はほとんどが学校です。

夜は部活、土日もほぼ終日部活。これでいいのかと悩んでしまいます。

学校というのは本来勉強をするところです。
スポーツの専門校とか音楽の専門学校に来ているのなら仕方がないと思うのですが、普通の中学生で、なぜここまで熱血で部活をするのか?私にはよくわかりません。

私が通っていた愛知県の一宮市というところは野球で甲子園に行くという発想がほとんどありませんでした。ほかの部活でも頑張るけど、基本は体力アップだったり、仲間との団結力みたいなものを身につけるためです。愛知県で甲子園に行くのは私立の学校(愛工大名電・中京高校等)で、中学時代にスポーツ推薦で引き抜かれた面々が揃っているので、他の高校にほぼ勝ち目はないという悲しい現実があります。だから公立でも甲子園に行っちゃう愛媛はちょっと愛知とは考え方が違うのかもしれませんが・・・(^_^;)

公立高校でも、私立でも、誰にでもチャンスが残されているというところは凄いと思います。

でも私としては家の掃除や夕食作りのお手伝いなどもして欲しいし、これから一人暮らしをしても困らないレベルまでにはいろいろと教えたいこともあるのですが、それが全くできないのは困りものです。

その上、時間に余裕がないから帰ってきてからの自由時間はほぼ自分の好きなアーティストの歌を聞いてストレス発散!

中2ってそんなものだと言われればそうなのですが、もう少し人生について考える時間だったり、学校以外の興味のあるイベントや人に出会う時間があってもいいんじゃないかと思うのです。

大人になれば確かにできるけど、好奇心旺盛な中学生だから体験してほしいこともいろいろあるし、知っていてほしいこともいろいろある。ただ学校の勉強ができて、部活を頑張っていれば良い子だという風潮は変えていかなければいけないと思っています。

中学で立派な成績とったり、部活で全国大会行っても、その子のその後の人生にどんな良い影響があるというのだろうか?良い方向へ行く子もいれば、そのために転落を味わう子もいる。

せっかく中学という学びの時間を3年も頂いているのだから、その子にとってこれから知っておかなければいけないことを丁寧に伝えていく作業をしていく必要があると考えています。

焦ることではないし、比べる必要もない。

子どもたちはみんな違うし、みんないろいろな才能を秘めているのです。

中学の3年間だけではなくて、その後もずっと人間は学び続けなければいけないのです。

時にはゆっくり進む時もあっていいと思います。休む時も必要です。

頑張り続けることだけが正解ではないのです。

その子の未来を見据えて、丁寧に関わっていけば、必ず前が見えてくると信じています。