トエック3泊4日のフリースクールセミナーに行ってきました。
徳島県阿南市内の田んぼと畑の中にある「幼児フリースクール(幼児部)」と「自由な学校(小学部)」の子どもたちを見て、そしてその場を作るということがどういうことなのか深く深く学んできました。
生命や場の流れ(プロセス)のもつ健やかさを信頼し、暖かい関心のもと「今ここ」の自分にも、他人にも耳をすませ、互いに心を開いてゆくことにより誰もが各々のやり方で自らを成長させ、適応する力をもつと考えます。
TOEC幼児フリースクールの母体である、自然スクールTOEC(Tokushima Outdoor activity Education Centerの略)は、田んぼと畑の中で子どもも大人もスタッフも共に育ち合う場所として、1985年に誕生しました。
人は受容され、共感された時、誰もが成長し、適応する力、自ら問題を解決していく力が内在しているという、カウンセリングの理念に基づいたキャンプやフリースクールを展開。指示や禁止・アドバイスやほめたり・しかったりでコントロールするのではなく、その人本来の主体性を発揮し、健やかに「自分を生きる」ことができるように援助している。※トエックHPより
この理念を本当に実践している現場に感動しまくりの3泊4日でした。
古いプレハブの建物の中では毎日かつおで出汁を取り、無農薬の畑で取った野菜を食べ、午前11時ごろにはお腹が「ぐっ!」となるぐらい美味しい香りが広場いっぱいに漂っている。子どもたちは自分たちで考えた遊びを私たちが想像する以上の発想力でそれぞれが展開している。
何をやっても遊び込み方が半端じゃない!
日頃「めんどい」「疲れた」という言葉の中で子どもと関わっていると、そんな「やらされた感」の全くない子どもたちを見るだけで私は涙が出てきた。
地域の子どもたちにもこうした遊びを思いっきりさせてあげたい。「勉強が嫌い」と訴えてくる子どもたちを日々見ていると、「そんな嫌いなものはやめて自分がやりたいことにチャレンジしてみようよ!」と本当は言いたい。嫌いなことはどんなに頑張っても伸びない。好きなことは自然と知識を深めていく。自分が苦手だと思うことも、仲間と共に遊びを通じて考える中で、必要性を能動的な行動から感じ取ったならば、それは自らが進む道を自らが選択したということになる。だからそういう体験をしている子は強い。
そのことを実践しているのがトエックなのだと思う。
そしてトエックの一番スゴイところはスタッフが素晴らしすぎるところ。愛があふれている。これはココでは表現できないと思うけど、みんな素直に一生懸命で、それでいて参加者の心を必死で理解し、最高のセミナーにするべく準備をしてくれていた。
朝、昼、晩の手作りの食事もとっても美味しくてヘルシー。この活動を支える人たちの心の内にはみんな熱いものがあって、その熱い気持ちがこうした行動を生み出すのだろうと推察する。そして代表の伊勢達郎さんは一番幸せそうで一番楽しそうだった。それがまた私たちを幸せなマインドに導いてくれているような気がした。
今回実践したことは私の中では最高の宝となり、一緒に過ごした21人の仲間も大切な友となりました。南は沖縄から北は北海道までと、タイの友達も1人できました。
また今日から頑張ります(^^)/
愛南びやびやかつお いただきました(^^)/
昨日は愛南町城辺にあるこぶたたんぽぽポケットとんぼの代表 増田さんに会いに行ってきました。今回の目的は「外遊びが大切なワケ!」ということで、遊び場通信25号に載せる記事を作りに、「海もきれいで山の幸も豊かな愛媛県最南端の愛南町でもやっぱり子どもは遊んでいないのか?」を調査をするために行ってきました。
でもせっかくなので、愛南ブランドの「びやびやかつお」を食べに、深浦港にある市場食堂で昼食をいただきました!
⇓この旗が上がった時はびやびやかつおが食べれます!
12時過ぎに市場食堂に着いたときは旗は上がっておらず、その10分ぐらい後に旗が上がり、食べることができました(^^)/新鮮でまるでお肉のように美味しくて、最高に幸せなお昼ご飯でいた!
写真は取れず残念!お腹がすいていたので写真撮る前に食べちゃいました”(-“”-)”
港にはかつおがいっぱい上がってました。
本題ですが・・・
今回は平成2年12月から愛南町の子育て支援を続けている増田さんとスタッフとそこに通うお母さん(30代)お二人にお話を聞くことが出きました。
お母さんも地元出身の方と、宇和島の吉田町出身の方なので、子ども時代の遊びがダイナミックでした!毎日友達と山の中で葉っぱや虫など自然の中で遊び、海でも遊び込んでいました。もちろんライフジャケットはなく、保護者が一人見守る程度で問題なく日々過ごしていたそうです。ただ、愛南町の中でも町とよばれる城辺当たりの子はあまり自然の中では遊んでいなかったのではないかという意見がありました。ゲームも与えられずスーパーも何にもない山の中の子、街から遠い半島に住む子は、自然しかないから自然で遊ぶのが普通だったようです。
その時代でも、エアコンの効いた児童館のような場所があればきっと遊びに行っていあんじゃないか~という感じでした。
愛南町の公園はボール遊びもできるし、公園もいっぱいあって、遊具も充実しています。だから乳幼児を遊ばせるところには困ったことはない。待機児童もいないので、0歳児でも預かってもらえる。民生委員は管轄する地域の親子の状態をほぼすべて把握していて、引きこもりや虐待、不登校などの問題を抱えた家庭の子どもをスムーズに支援するシステムもできているようでした。子どもが育つには最高のシチュエーションが愛南にはあるようでした。
でもいつ頃からなのか愛南町でも子どもは自然の中で遊ばなくなり、塾通いをする子も増え、少子高齢化も拍車をかけているのかもしれませんが、子どもの姿を見る機会は少なくなっているようでした。
子ども時代に思いっきり外遊びをしてきた面々との話し合いはとても活気あふれるものでした。女の子でもカワハギの皮をむいて遊んだとか、中学生ぐらいになると港に泊まっているいかだからみんなで飛び込んで遊んだとか、今の子どもたちがしたことのない遊びの連発!遊んだ思い出を語るときの大人の瞳も輝いてました!この内容はもう少しまとめて遊び場通信25号に掲載しますので、もうしばらくお待ちください!
話は変わりますが、ちょっとショックなことがありました。愛南町の山の中を見ると今までにないものがどんどん出来上がっていました。
↑国体で女子のサッカー会場となる場所の前の山に太陽光パネルができていました。こんなものが山のいたるところにどんどんでき始めているそうです(-_-;)内海辺りには風車も立っていて、景観がどんどん変わってきていることに住民の半分ぐらいが反対をしているのですが、なかなかこの現象は収まらない状態のようでした。自然を破壊し、果たしてこの状態が良いことなのか?第2次世界大戦後、木材の高騰により、多くの森林が伐採され成長の早い杉やヒノキに変わっていきました。でも今は外国の木材が安いので、林業は衰退し、収益事業に繋がらす、放置林が増えています。
太陽光発電の未来は明るいのでしょうか?太陽光パネルの寿命は?大量のパネルを廃棄する時、愛媛の海を汚すことはないのか?食のこと、子育て支援のこと、環境のこと、いろいろ考える旅でした。
キャンプに求めるもの
子どもが親元を離れ、生活するキャンプに保護者は何を求めているのでしょうか?親離れ、自然体験、コミュニケーション能力の向上、サバイバル的感覚など親の思いは様々だと思います。
子どもの育つ今の社会
社会全体を見ると、子どもの育つ環境は大きく変化しています。昔だったら子どもはみんな夏の暑さに負けず外で汗を流しながら遊び、水遊びをする子どもたちの姿はどの町でも見かけることができました。学校が終わった後、子どもたちだけで海や川で遊ぶことも普通に行われていました。セミを捕まえたり、魚を捕まえたりしながら自然の中で遊ぶことは普通の時代でした。紫外線防止のための日焼け止めクリームを塗る子どもはいなくて、反対に夏休み終了後には外で思いっきり遊んだ子どもが「黒んぼ大賞」ということで表彰される学校もありました。
リアルな社会が当たり前にあった昔に比べ、今の子どもたちは現実社会から離れてインターネットの動画を楽しんだり、ゲームで遊ぶことが多くなり、友達を作るのも、野菜を作るのも、動物を育てるのもゲームの世界で満足感を感じるようになりました。エアコンの効いた部屋で一日過ごし、四季の移り変わりはネットやテレビから情報を得て、地球が温暖化になったり、気候が変化していることも学校の中で学んでいます。
実体験を伴わない学びに疑問を感じながらも、「子どもはなんとか育っていく。」と信じるしかない保護者は多いのだろうと思います。日常の生活に必死で子どもの育つ社会環境に深く疑問を抱く余裕がないという保護者も増えていると感じています。
私たちが開催する今年で3年目のキャンプはこうした社会の変化に伴う、子どもの育ちに疑問と不安を感じたところから始まっています。
リアルとバーチャルのバランス
本来であれば、毎日子どもが放課後に生活している学童クラブや地域の公園や空き地などで、こうしたリアルな実体験ができることが理想だと感じてきました。しかし、保護者自身、自然体験をあまりしていなかったり、塾やスポーツクラブなどに通わせることが一般化しているため、自然の中での遊びのリスクを子どもだけではクリアできない時代になってきことも受け止める必要があります。
これからの社会を生きていく子どもたちに「ゲームやインターネットを持たずに生きていきなさい!」というのはほぼ不可能です。リアルな世界とバーチャルな世界をバランスよく子どもたちに提供し、子どもの能動的な行動を促しつつ、現実世界の厳しさも学ぶ機会を与えていく。これは大人が考えて動いていかなければなかなか実現しない時代となってきました。
乳幼児期からスマホで遊ぶ時代となり、ますます子ども社会は混沌としています。
だからあえて思いっきりリアルな世界を子どもたちに体験してもらいたいと思いこのキャンプは企画しています。ご飯を作るのも火を起こして野菜を切って作ります。遊ぶのも地域の自然。虫もいるし、川も海も日々変化もします。子どもたちにとっては「めんどい」の連続だと思います。でもこうしたリアルな世界を体験すると「めんどい」けどその分楽しいということも体感します。
「楽しい」という感覚
「楽しい」とか「楽しくない」という基準はどこから来るんだろうと考えたことはありますか。子どもたちが楽しいイベントとして必ず上げるのが「東京ディズニーランド」のような遊園地です。遊びはお金を払って購入するという感覚はもう社会の中で一般化しています。「癒し」のために旅行やレストランでの食事。私もたまにはゆっくり美味しいものが食べたいと思っていますので、誰もが持っている感覚なのだと思います。ただ、対価に対して満足度が達していない場合は「楽しくなかった」ということになります。帰りの高速道路での渋滞や帰宅度の疲労感から家でゆっくりしている方が楽だと感じれば「楽しくない」となるのかもしれません。
それでは子どもの育ちに対する満足度はどう考えればいいと思いますか?例えば「保育園」や「幼稚園」。毎日子どもが楽しく通うことが保護者にとっての満足度100%となるのでしょか?英語やサッカーなどの習い事が多いことが満足度に繋がるのでしょうか?
子どもたちが保育をうけたり学校へ行くのは、社会の担い手となる人材を育てるためです。基本的には子どもが「楽しい」とか保護者のニーズに合ったものとはイコールにはなりにくいのだと思います。例えば食事。日本の昔からのご飯と漬物、魚などは保育園などでは食べたがらない子どもも増えていると聞きます。ハンバーグやゼリー、ふりかけのかかったご飯を子どもは好んで食べますが、それがこれからの子どもたちの体を育てるための栄養素として満足なものなのかは疑問が残ります。
また、希薄化した社会の中で、多くの保護者は地域との関わりを避けたいという傾向があります。でも、保育園や学校は基本地域との連携で運営されており、子どもたちは地域の中で育まれながら育つ必要があるわけで、保護者の思いとはずれが出てきています。
では、どうすればこのずれを修正して、子どもも楽しくて保護者にとっても満足のいく学校や保育園になっていくのでしょうか?
これは難しい問題ではありますが、ただいえるのは子どもも人と人の中で育ち、こうした問題も人と人の中で解決するしかないということです。国が待機児童解消としての予算を投入しても問題は解決できていないように、こうした問題は行政任せにしない方が得策ではないかと感じてきました。
多くの保育士や保育士経験者、学校の先生は食育のこともよくわかっているし、外遊びの大切さも学んでいます。子どもの発達段階ごとの関わりは年齢では読み取れない部分もあり、そうしたきめ細やかな支援をできる保育士や学校の先生はたくさんおられると感じてきました。ただ、保護者とのコミュニケーションがどんどん希薄になっています。モンスターペアレント的保護者や地域住民も増えたことも原因となるのかもしれません。
それでも地域の人と保護者と先生がコミュニケーションをとり、子ども達のことを一番に考えて話し合えば問題はゆっくりかもしれませんが解決できるのではないかと思っています。
人としてどう人と接することがいいのか。人間はみんな考えも、悩みも、好きなもの違います。元気な子もいれば落ち着いている子もいます。記憶力の悪い子もいれば、なんでもすぐ記憶できる能力を持つ子もいます。好奇心旺盛で、悪気はないけど人に迷惑をかけやすい子もいます。みんなそれなりに自分らしく生きています。違いを認めて、自分の意見を話して、仲間の話にも共感できる人間として子どもたち個々の性格や家庭環境を踏まえたうえで私たち支援者は子どもと関わることが大切だと思っています。
自分の意見を分かってもらったり、自分がチャレンジしたことが他の子どもたちに認められたり、苦労した分「ありがとう」っていう言葉が返ってきたりする経験は「楽しい」という感覚とは違うかもしれませんが、その子の心に残るステキな思い出となっていきます。現実世界は大変なこと、子どもたちの言う「めんどい」ことが多いかもしれません。でも、自分のやりたいことや誰かのために頑張りたいという思いを形にしていくと大変さが「楽しい」という感覚に変わっていく時が来ます。必ず来ます。
キャンプでそこまで感じる子どもは出ないかもしれんせんが、できればみんなにとってステキな思い出となってもらえるようにスタッフ一同頑張っていきます(^^)/
久万高原サマーキャンプ2017 7月26日(水)~29日(土)
中島サマーキャンプ2017 8月23日(水)~26日(土)
八ヶ岳の原村で「冒険遊び場」と地域を考えるフォーラムを開催
≪長野日報 2017年6月18日(日)より≫
NPO法人日本冒険遊び場づくり協会(本部・東京都)主催の冒険遊び場(プレーパーク)に関する「全国フォーラム2017」が17日、原村の八ケ岳自然文化園で開かれた。北海道から沖縄まで全国各地から約130人が参加。冒険遊び場に関するパネルトークや分科会を通し、「田舎だからこそ」の議論を深め、田舎と呼ばれる他地域での取り組みに学んだ。
同協会は、子どもたちが自分の責任で自由に遊んで育つ社会の実現に向け、子どもたち自身が遊びをつくる場「冒険遊び場」づくりを推進。フォーラムは情報交換と普及の場として3年前から開催。今回は「イナカに遊び場は必要か」をテーマに開いた。
パネルトークでは、同協会地域運営委員の半田裕さんの司会進行で、原村内で活動する原っ子の森のスタッフ田口夕季さん、駒ケ根市教育委員会子ども課の北澤英二課長、岡山県津山市高倉自治協議会の和田優輝さんが、それぞれの活動を報告した。
田口さんは約10年前に村に移住し、地域住民とともに原っ子の森の活動を開始。「村は自然が豊かなはずなのに、子どもたちが遊ぶ場が意外に少ないことに気づいた」とし、「田舎にあえて遊び場を作ろうとすると年配者と話がかみ合わず、理解が広がらない」と悩みを語った。
北澤課長は駒ケ根市の「こまがね子育て10か条」の理念に基づき、2015年から市内で年2~4回実施しているプレーパークの状況を説明。行政主導型の珍しい取り組みだが、「行政からの投げかけが主体で、市民や地域の主体的な取り組みにどう発展させるかが課題」と語った。
パネルトーク後は分科会を実施。▽イナカに遊び場が必要なワケ▽子どもにとって遊ぶことの大切さ▽遊び場におけるプレーリーダーの役割―など四つのテーマで班分けして意見を交わし、他の取り組みや考えをそれぞれの今後の活動の参考にした。
同協会によると、現在全国には600~700の冒険遊び場があり、近年は田舎での設置が目立つという。協会の関戸まゆみ代表は「冒険遊び場は約40年前に杉並区で始まった取り組み。近年では行政との協働による活動が始まり、大きなうねりが起きてきている」と話していた。
≪ココからはヨッシーの参加した感想を書きます(^^)/≫
1200mの高原が広がる八ヶ岳にはかわいいお花がいっぱいで、大きな山にはまだ雪が残っていて景色も最高!ペンションや別荘などが立ち並び、オシャレな町だと感じました。しかし、いろいろ話を聞くと、ここも空家は多くなっていて、少子化は進んでいるということでした。自然豊かで整備されていてここなら子どもは外でいっぱい遊んでいるのではないかと思っていたのですが、登壇者の田口さんのお話にもあったように、やっぱり遊んでいないといことでした。
塾や習い事で忙しく、尚且つ共働き家庭が増えて保育園の延長や学童クラブで過ごす子どもが増えているのは日本全国どこも同じようでした。
そうした社会環境の変化に対応する市町村も増えてきて、今回は長野県の駒ケ根市事例を聞くことができました。
私が参加した分科会のテーマは「イナカに遊び場が必要なワケ」
長野から来た人や東京から駆けつけた人などいろいろな人の意見を聞くことができました。
一緒に進行役をしてくれたのは、岡山の備前プレーパークのスタッフであり、東京でプレーリーダーの経験もある女性でとても良い出会いをいただきました。
こうした人と人の出会いがエネルギーとなって地元で頑張る原動力にもなります。子どもの遊び場環境に興味のある人は地元ではまだまだ少ないですが、四国でももう少し頑張らねば(^^)/と、危機的なものも感じつつ参加させてもらいました。
次の日の総会前にも全国の活動家の人たちと意見交換会を行いました。東京の品川区こども冒険ひろば、小金井市のいけとおがわプレーパーク・くじら山プレーパーク・横浜市の相模原市にある銀河の森プレーパークなど、現場を実際に動かしてきた人の意見は本当に貴重なものでした。
まだまだ険しい道ですが、私も頑張っていこうと思います(^^)/
6月3日のプレーパーク
子どもたちが作る秘密基地や隠れ家が最近はどんどん増えてきて、子どもの目にも不思議な感じのする遊び場に変化を遂げています。
たぶんこれからも変化し続けるんだと思います。
変わらないことも安心感があっていいのだけれど、子どもの遊びにはやっぱり変化が必要なんだと思います。既成の遊具を設置した公園で遊ぶ子どもの姿を長年見てきたけど、新しいものには興味津々な子どもたちもある程度遊んだら、もう興味は示さない。違うものに目がいきます。
またはその遊具で違う遊び方ができることを発見できるとまたまたブームが起こったりもします。
ゲーム業界もその辺りは研究し尽くして子どものニーズをつかんでるんだと思います。
子どもにとっての遊びの本質を突き詰めながら、そこから導かれる「能動的な行動力」、そしてその多様的な子ども観を認める大人の度量が求められている時代かもしれません。日常をゲームで過ごすことに慣れている子どもたちが外の魅力に気づくきっかけは意外にもハードではなくソフトの問題のように感じています。
6月4日(日)今日も松山総合公園プレーパーク開催しています。
※その後は10月14日(土)15日(日)に開催する予定です。
自然体験活動の先駆者トエック
昨日は徳島県阿南市にあるNPO法人自然スクールトエックの「トエックまつり」に参加してきました。地元徳島や沖縄を拠点としたキャンプを年間通して開催し、森のようちえんと自由な学校トエックも運営し30年以上の実績がある団体です。阿南市の広大な田んぼや畑の真ん中に拠点はあります。
保護者やスタッフ、地元の方ら、トエックに関わりのある県外の方々まで本当に多くの大人と子どもが参加しています。掘りたてのタケノコを使った、タケノコごはんにタケノコの天ぷら、タケノコの煮物、タケノコの和え物、炒め物などなどタケノコづくしのおいしいお料理とアルコール(^^)/代表の伊勢達郎さんともお話ができてちょっと感動してしまいました(>_<)!!! 子どもたちは外で泥だらけになっていっぱい遊んでお腹がすいたらご飯をいっぱいいただいて・・・
私たちも5月から森のようちえんと自由な学校を愛媛で始めるために現在準備を進めています。まだまだ勉強不足ですが、いろいろな人に教えてもらいながら、愛媛ならではの子どもがのびのびと育まれる場所を作っていきたいと思います。
春の面河渓散策
今日は4月29日より5月2日までの3日間行われる面河渓散策ツアーのモニターとして参加してきました。前日に雨が降ったので川の水量も上がり見た目にもダイナミックな面河渓を散策することができました。天気も良く、新緑がまぶしい中での散策は、思わず深呼吸をしたくなる最高の1日でした。
このツアーについてはおもごふるさとの駅のHPを検索してみてください。まだ若干ですが空きがあるそうです。
散策だけでも気持ちいいのですが、このツアーには面河渓に詳しいガイドさんが一緒に歩いてくれるので、花の名前や石のことなどいろいろなことを聞くことができます。面河渓と石鎚が作られた1500万年前の話もとても興味深かったです。散策後は面河山岳博物館の見学をして矢野学芸員から詳しい地形などのお話が聞けて、奥深く学ぶことができました。
「面河渓のいろいろなことが知りたい!」、「自然の仕組みなどの学びが好きな人」には最高のツアーだと思いますよ(^^)/
「遊びあふれるまちへ」づくり協会の理事会に参加
4月7日に日本冒険遊び場づくり協会の理事会に参加するため、東京へ行ってきました。5年後の日本の子どもたちの様子をイメージしながら、2022年に向け、日本冒険遊び場づくり協会としてのビジョン「遊びあふれるまち」となるためにはどう動くのか。いろいろな地域から参加した運営者やプレーリーダーにより活発な意見が出ました。
5年後の子どもたちの様子
まず、ドラえもんのタイムマシーンにのって5年後の日本の子どもたちをイメージして、どうなっているのか考えてみました。
・スポーツクラブに通う子が増え、児童クラブや放課後デイなどで過ごす子どもばかりになるのでは?
・田んぼや空き地などで子どもだけで遊び込む経験をしたことがある子が10%ぐらいになるのでは?
・その頃には外で遊びこんだ経験のない親も増え、外遊びの仕方を教える時代がくるのでは?
・その代わりに子どもの体験活動が産業化し、企業なども参戦してくるのでは?
・その結果、自然体験のできる子どもと、貧困のために出来ない子どもの2極化がおこるのではないか?
・そして、国や行政もそのことに気づき、対策を真剣に考え始めるのでは?
・国の子育て施策に「外遊び」「プレーパーク」の言葉が入ることも!
・保護者はそんな状況下の中、子育て環境を考えてイナカへ移住する人が増えるのでは!
・イナカというよりは、プレーパークや森のようちえんのような子どもがのびのびと育つ環境を求めて移住者が増えるのでは!
※現に、備前プレーパークのある備前市久々井や森のようちえんが盛んな鳥取県智頭町などは子どもが増えている実績もある!
・そして、プレーパークで育った子どもたちは世の中で頭角を現し始めるのでは。たぶんそうなると思うけど(^^)/
といった話がどんどん出てきました!
時代はどんどん変化する
私が子育てを始めて26年。子どもの社会環境は劇的に変化してきた!
夕方になれば地域の子どもたちが外で遊び、お母さんたちは夕食まで子どものそばで井戸端会議が普通の光景だった。公園が近くになくても、空き地や駐車場、道端で普通に遊んでいた。今のように公園で遊んでいても苦情が出るなんて考えられない時代だった。保育園、学校、塾、児童クラブやスポーツクラブなど管理された社会の中に子どもたちがどんどん組み込まれていき、子どもたちだけで自由に遊ぶ時間がここまでなくなるなんて想像すらつかなかった!
ゲーム機だって、ゲームボーイが出始めたころだから、まだまだ技術レベルも低く、携帯電話も一般の人が持つものではなかった。外食は贅沢で、1か月に一度の楽しみぐらいのレベルだった気がする。今や外食産業や食材を買ってすます家庭がどんどん増え、家でご飯を作ったことのない母親もいるらしい。どうやって子どもを育てているのか不思議ではあるけれど・・・。
遊びあふれるまちへ
これからもグローバル化が進み、IT革命はどんどん進化を遂げていくだろう。便利なものがどんどん私たちの生活を豊かにしてくれ、食生活も変わっていくんだと思う。
どんな社会が来たとしても、人は人の中で育まれなければいけない。環境もこれ以上破壊してはいけない。人間は人と人の間で泣いて笑って怒って、いろいろな経験を積み重ねて育たないといけない。そのためには次世代の子育ての在り方を見直す必要があるのだと思う。地域の中で誰もが地域の人と関わりながら「生きる力」を育むことのできる社会へ!子どもたちの笑顔が地域を元気にする「遊びあふれるまち」へ。
そうした社会の実現のために、プレーパークは大きな役割を果たすと私は確信をもって言える。
きっとこうした取り組みを積極的に取り入れた地域とそうでない地域の格差が広がっていくんだと思う。未来をイメージできない行政は今のままの安定を望み、何もしない。地域創生のためのお金が国から入ってもハードにお金をつぎ込み、ばらまき政策であたかも「やってます!」をアピールするだけで終わることも歴史を見てこれば誰だってイメージがつく。
さあ、2017年度もがんばるぞ~!づくり協会も頑張りますよ!
今年で私は50歳の節目の年!坂本龍馬が亡くなり、大政奉還が起きた慶応3年から150年!なにかが起きる予感もあり・・・できる限り全力でづくり協会の支援をしようと思っています。松山冒険遊び場もチャレンジの年となりそうです。私たちの活動に共感していただく人々の輪が広がることを願い邁進します!
生涯現役交流会に出店してきました(^^)/
昨日(2月11日)は、松山市が行っている「生涯現役交流会」に駄菓子屋と遊び場ブースを出店してきました。プレゼントがもらえたり、美味しいお昼ご飯が食べられたり健康診断が受けられたりとリーズナブルな価格でお得な1日を過ごせる企画ではなかったかと思います。
松山市としては(おそらくですが)60歳を超えても家の中で引きこもらずに社会で活躍する人材を増やしたいんだと思います。年金生活でのんびりするのもいいですが、ずっと家の中だと精神的に暗くなり、病気にもなりやすい。だから少しでも地域に関わって地域の力となる人材が増えれば、松山市全体が財政面や治安の面、教育や観光など多方面にプラスになっていきます。少子高齢化が進む日本では国全体としての大きな課題なんだと思います。
松山のNPO関係の人ともこういう機会がないとなかなか会うこともないので、私としても良い一日でした。
11時から行われたアントニオカマケさんのペルー音楽「フォルクローレ」も元気をいただきました(^^)/