緊急事態宣言解除に伴う活動の再開について


みなさまこんにちは。

新型コロナウィルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が日本全国で解除されましたが、松山冒険遊び場として、どのように活動を進めていけばいいのか、どのような安全対策を取っていけばいいのか悩みながら、スタッフと話し合いを続けてきました。

自粛中のお母さんからは、子どもと二人で家で過ごすことの限界を訴える声も多数いただいています。

私たちは現在、道後地区にある松山市祝谷の山で活動をすることが多いのですが、松山市内から車で5分程度の場所にもかかわらず季節ごとの花々に囲まれ、緑に癒されながら日々過ごしてきました。ただ山で草刈りをしたり、倉庫の整備をしたりという日々でしたが、山に行くだけで心が癒されるのを感じてきました。

タケノコの季節には「子どもたちとタケノコ堀りしたいね~」と話し、野イチゴの季節になると「子どもたちと野イチゴを取りたいね~」と話し、毎日毎日子どもの笑顔を思い浮かべながら生活していたように思います。

プレーパークや自然体験活動、キャンプなど年間通じて日々子どもたちと過ごしてきた私たちにとってはコロナ禍による子どもたちの精神的ストレスがとても心配です。この自然の中で一日でもいいのでのびのびと遊びながら過ごしてくれたらどれほど元気になって家で過ごすことができるのかといつも思ってきました。

そのことと同時にお母さんのストレスも想像以上に増えているのではないかと危惧しています。

学校も始まり、少しずつですが日常が戻りつつあります。それでもいつ再び感染者が発生するかわからないというのも現実です。

そんな中ではありますが、少しでも私たちの活動が子育て中のお母さんの負担を減らし、子どもの健やかな成長に寄与できることを信じて活動を再開していきたいと思います。

現在のところはスタッフと参加者合わせて50人以下での活動を想定しながら、下記ガイドラインを守り活動を進めていきます。

今後の活動予定として下記内容は開催の方向で現在調整をしています。

  1. 由良野の森プレーパーク(6/7)開催
  2. フリースクールたんぽぽの綿毛参加者募集(5人程度)
  3. 祝谷での親子型森のようちえんの継続開催
  4. 9月からの森のようちえんみきゃんっ子の再開

キャンプ、その他のプレーパーク活動は今のところ未定です。社会の動向や、政府の見解、専門家の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見等を確認しながら今後の活動を考えていきたいと思います。

ご寄付のお願い

当団体は子どもの外遊びを通じて、愛媛県の子どもたちの健全な育成を応援するための社会貢献活動を進めてきましたが、どの活動も資金面に苦労をしています。今後も不登校の子どもたちの支援や子育てに悩んでいるお母さんへの支援など、より一層の充実を図っていきますので、皆様からのご支援をよろしくお願いします。寄付の方法としては銀行への振込と郵便局への振込、そして毎月継続的に振り込むシステム(Syncable)も導入しています。サポーター会員募集より確認いただき、ご支援よろしくお願いします。

自粛生活の長期化で生活に困っている皆様へ

松山冒険遊び場の山本(よっしー)です。コロナの影響で、小学校もお休みとなり、保育園や幼稚園に通わすのも不安というお母さんの声を多く聞くようになりました。そのために仕事もお休みしている人もいると思います。

収入が激減すれば生活ができなくなります。一人10万円の現金給付が国から支給されますが、これも一過性の支援です。今回の状況はいつ終息するかも見えず、長期化が予想されます。

また国が様々な支援策を打ち立てていますが、一体どの支援を私たちは受けることができるのか、どうすれば支援を受けることができるのか、わからないことも多いのではないでしょうか。

そんな「お金」に関する不安を少しでも解消するために今回はファイナンシャルプランナーの内田英子さんを紹介します。内田さんは森のようちえんに通ってくださっている二人のお子様のお母さんです。内田さんのプロフィール

額を減らしたり、待ってくれる支払いもいろいろあります。

とにかく「お金」のことを知ることで元気になろう(^^)/

と言うことで少しだけ紹介・・・

①国民健康保険の保険料の軽減・猶予

自営業の方などが加入する、国民健康保険ですね。

病院に行って治療を受けた時、窓口で支払う医療費。

自分たちで支払う医療費は、通常国民健康保険に入っている方であれば3割で済みます。

これはなぜかというと、日ごろから国民健康保険料を支払っているからなんですよね。

この保険料、実は、収入が急激に減少したりして、保険料の支払いが厳しくなったときには支払額を減らしてくれたり、数か月の間、支払いを待ってくれたり、そんなお願いをすることができるようになっているんですね。

もちろん、どんな方のお願いを聞いてくれるというわけではなく、この条件は満たしてくださいねというポイントもあるので、ざっくりとそのポイントを紹介したいと思います。

まずは、

  • 65歳未満であること。
  • 解雇・雇止めなどの理由で失業した人。
  • 正当な理由のある自己都合退職した人。

など。

このような方は、お住いの市町村に、退職先からもらった雇用保険受給資格者証を持っていくと、(支払い猶予の場合は+世帯主のマイナンバーが必要です。)国民健康保険の保険料の軽減や猶予を受けられるかもしれません。

心当たりのある方、

窓口は込み合っているかもしれませんので、まずはお電話などでお早めにご相談してみてはいかがでしょうか?

②医療機関の窓口で支払う医療費の免除・減額・猶予

こちらは、①よりも厳しい要件になってはいるのですが、

失業などして、(農家の方もOK)医療費がかかるのに、貯金が底をついてきて、医療費を支払うのが厳しくなってきた…

という方が受けられるかもしれないというもの。

支払う医療費の額を減らしたり、支払いを待ってもらったり、免れさせてもらったり、ということがご相談いただけます。

こちらもお住いの市町村が窓口になっています。

ちなみに、こちらは過去に国民健康保険の滞納がある方は受けられませんので、こういったときへの備えもかねて、日ごろから保険料はしっかり支払っておきたいですね。

生活設計のご相談は・・・

FPオフィス幸せ家族ラボHP より問合せ下さい。ご家庭の状況により、生活の再設計プランも作っていただけます。

もしも、初めてでいきなり問合せする勇気がないという時は、下記問い合わせフォームに連絡ください。松山冒険遊び場で内容を確認させていただきお繋ぎするのか違う機関に繋いだ方がいいのかも相談の上、対応させていただきます。

コロナの状況が終息したのち、託児を付けてのワークショップも開催したいと考えています。興味のある方は下記まで連絡ください。後日情報を配信させていただきます。

今後の予定とアンケート

今回のコロナの影響で森のようちえんみきゃんっ子は5月いっぱい中止となりました。それから昨年も開催していた由良野の森プレーパークも5/3に開催予定でしたがこれも中止となりました。

フリースクールたんぽぽの綿毛は、 安全対策として屋外活動を増やしていき、室内ではこまめな換気、消毒とマスクの着用を徹底して開催しています。

今後の活動としては、少人数で屋外でできる活動を少しずつ始めていこうと思っています。

困っていることを教えてください。

コロナの影響でみんなが自宅で待機しなくちゃいけないのはわかるんだけど、このまま長引いて、さまざまな悩みを相談できないでいることは辛いことだと思う。

子どもの学習面、生活の問題、夫婦の問題、介護の問題、毎日子どもと二人っきりでイライラしているお母さんも多いと思う。

ネットで相談できる人がいればそれがいいと思うし、夫婦で乗り越えることができれば最高にベストな方法だと思うんだけど、聞いてもらえる人が周りにいない場合もあると思うのでアンケート作りました。

私たちにメールしてホッとするということでもいいし、相談したいことがあれば書いてもらったら、時間を少しもらうかもしれないけど返信するね。

不登校の子どものことや発達障害のことはアドバイスもできると思うよ。外遊びどこでしたらいいのかとか、キャンプに行きたいんだけどどこがいいとか・・・。

こういう時だからこそみんなで協力して乗り越えたいと思っています。

私たちがメールを返信する場合はinfo@asobiba-matuyama.org から返信するので、メールに登録しておいてね。LINEアカウントからもいろいろ相談できるので下記からメッセージ送ってもらっても大丈夫ですよ。
https://lin.ee/okpgfwb

イエナプランDVD学習会を団体内で開催しました。

本日予定していたイエナプランDVD学習会はコロナウイルスの影響で開催できませんでしたが、団体スタッフが集まり、本日フリースクールたんぽぽの綿毛でDVDを鑑賞しました。

「イエナプラン(Jenaplan)教育」とは、ドイツのイエナ大学教授ペーター・ペーターゼンが生み出した、子どもたちの個性を大切にして対話を重視する学校教育です。異なる年齢の子どもたちがいっしょに学習するこのやり方は、特にオランダで人気を博しています。 オランダには現在200の公立のイエナプランの学校があるそうです。

オランダが世界の中でも最も幸福度が高い国の一つというのが分かる気がしました。(*2014-2016年の世界幸福度ランキングでオランダ6位。VS 日本は51位)

私たちもフリースクールを通して子どもに学びの場を提供している身として、もっとオランダに近づきたいとしみじみ感じながらビデオを鑑賞しました。

4/4(土)に延期になりましたイエナプランDVD鑑賞会は少人数で開催するつもりです。

まだ若干申し込み受け付けることできますので興味のある方は下記申込フォームから申込してください。

日時4月4日(土)13:00~16:30
会場松山市ハーモニープラザ 多目的室2(北)
住所愛媛県〒790-0808 松山市若草町8番地3    地図
参加費無料
申込下記申込フォームより
https://www.kokuchpro.com/event/12e22f3a9888b311

「不登校について」南海ラジオ2020/3/20放送

南海放送でお話しさせてもらいました。

今回のテーマは「不登校」について。
不登校、運営しているフリースクールについて話しました。

■ドコママ TSU・NA・GU 子育てステーション
南海放送ラジオ 毎週金曜日
プレゼンターは合田みゆき

自然体験と今の子どもたち~プレーパークから見えてきたこと~

人と関わらない子ども、自然に触れずに育つ子どもたち

 近年、子どもの育つ環境は大きく変わってきています。特に感じることは『体を動かさない』『人と触れあわない』『話さない』という3つの要素です。この3つの要素が少なくなったことで、日常の遊びのなかで得られる“学びの場”がなくなっていると指摘されています。最近はネットゲームやYouTubeなど、屋内で遊べるものが充実しているので家の中にいても退屈しません。

 その結果、友達と一緒に外で遊ぶことも少なくなり、成長に必要なさまざまな経験が昔に較べて不足しています。国立青少年教育振興機構 の調査によると『夜空に輝く星をゆっくり見た』『太陽が昇るところや沈むところを見た』『海や川で泳いだ』『チョウやトンボ、バッタなどの昆虫を捕まえた』といった自然体験のある子どもが、年々、少なくなってきています。平成17年の調査では、日の出や日の入りを見たことのない子どもが43%、昆虫を捕まえたことがない子どもが35%もいるという結果が出ました。

子どもがやりたくなる自然体験活動

 大人は子どもに自然体験をさせたいと思う場合、プログラムを考えたり、子どもが欲しくなるおもちゃやお菓子などで子どもを誘導しようとする傾向があります。良いものに触れることや自然に関わるということはとても大切なことですが、子ども自身が「やってみたい」「チャレンジしてみたい」という内発的動機付けがない状態で、自然に連れ出すと「めんどくさい」「暑い」「寒い」などの愚痴が出やすく、その結果、他人軸での行動に従事してしまいます。その結果、自発的な行動が伴わず、自然の中での遊びの醍醐味や幸福度も下がってしまいます。

 愛媛県は約70%以上を森林が占める「水と緑の宝庫」です。その豊かな自然が大切なものだと感じる感性は子ども時代の家族や友達との関わりと遊び込みから始まります。

 私たちは子ども時代の豊かな感性を育むことを目的としての自然体験活動やプレーパーク活動をこれまで継続的に実施してきました。

多様な子どもがどのように育ち、どのように自然に触れることが良いのかを考える

 プレーパークを開催するにあたり、子どもの育ちについても学んできました。活動に参加する子どもたちの中には発達の遅れが気になる子もいますし、こだわりの強い子、内向的な子など多様な子どもたちが遊びに来ます。そうした子どもにとってどのように私たちが関わればいいのかも学びながら活動を実施しました。木工が得意ではない子がどうすれば面白いと感じることができるのか、子どもが遊びたいという遊びや動きにはどのような意味があるのかなど、スタッフも考えながら子どもたちを見守り、保護者にも関わらせていただきました。

 この分野にはまだまだ答えはありません。100人いれば100通りの方法があるし、関わり方があります。ただ言えることは、関わる大人が自然を楽しんでいるのか?人生を楽しめているのか?生きていることに幸せを感じているのか?ということだと思います。子どもは直感で大人の幸せオーラを感じます。それを感じながら自然に触れることは最高の自然との関わり方ではないかと思っています。

プレーパークに参加する動機付け

 子どもがイベントに参加したいと思うときは何らかの動機づけが必要です。東京ディズニーランドへ行く場合は楽しい乗り物に乗りたいだったり、ミッキーに会いたいなどの理由があります。自然活動を日ごろしていない子どもたちは自然との接点が少ないのでこの動機付けを考えることが重要となります。昔自然の中で遊び来んできた大人は「楽しかった思い出」を動機付けとして自然の中に足を運ぶことが楽しみとなりますが、今の親世代には「楽しい思い出」を持たない人が増えているのが現状です。

 そのために、プレーパークでは子どもの「やってみたい」を引き金として、そこで遊び込んだ子どもたちがもう一度行きたくなる場所となるように活動を進めています。

 例えば、食育と火育。親世代でも川遊び&バーベキューというキーワードが「楽しかった思い出」として心に刻まれている人も多いのではないでしょうか。その気持ちを湧き立たせるために薪でご飯を作り、火を囲んでの温かな会話が弾む場をセッティングしています。そして、子どもの遊びには変化を伴う遊びと、少しのスリル、それから好奇心を湧き立たせる遊具などがとても効果的と考えています。そのような場をセッティングしながら、自然を使った遊び、木をつかった遊びを毎回開催しています。

環境教育により培われた 自然を楽しむ力、仲間と遊ぶ力

寒くても暑くても風が強くても自然の中で遊ぶ醍醐味を知った子どもたちは強いです。めげない。諦めない。寒いなら寒いなりに、暑いなら暑いなりに、遊びをどんどん考えて時間を忘れて遊びます。砂の山、虫、草むら、川などさまざまなアレンジで遊び込みます。

立岩川プレーパークでは「けもの道ツアー」という遊びを繰り広げました。草むらの中に道を作り、秘密基地を作り、石で川に道を作り、そこを探検するツアーを組んで、お客さんを集めてその遊びをどんどん広めます。ある子は川の中州まで道を作り、その中洲に秘密基地を作り仲間を集めて都市開発を始めます。

木工広場でも独創的なものがどんどん出来上がります。おしゃれな看板、イス、机、スマホ立てなど。自然の中では子どもの発想は無限大に広がります。

豊かな自然の恵みに感謝しながら開催する愛媛ならではのプレーパーク。今年度もそんな子どもたちの健やかな成長のお手伝いをさせていただけたのではないかと思っています。

イエナプランDVD学習会 延期のお知らせ


3月21日開催としておりましたが、募集人数を減らさせていただいた上で4月4日に延期させていただきます。今後の状況により、4月4日の開催も中止になる可能性がありますのでよろしくお願いします。

日時4月4日(土)13:00~16:30
会場松山市ハーモニープラザ 多目的室2(北)
住所愛媛県〒790-0808 松山市若草町8番地3    地図
参加費無料
申込下記申込フォームより
https://www.kokuchpro.com/event/12e22f3a9888b311089431811d8de51c/

子どもの個性を尊重しながら自ら考え学ぶ力を育てる

イエナプラン教育。 

異年齢グループでちがいを認め合い、対話を重視

子どもの問いを学びの出発点とする。

日本でも各地に次々と導入校が広がり話題になっています。

オランダ在住のリヒテルズ直子さん監修の『イエナプラン教育』がよくわかるDVD鑑賞学習会。DVD視聴後には感想を語り合う時間を設けます。
ぜひお気軽にご参加下さい。


『明日の学校に向かって オランダ・イエナプラン教育に学ぶ』 DVD概要
オランダ全土の6つのイエナプラン小学校の教室やその周辺での子ども達の様子を詳細に捉え、リヒテルズ直子がプレゼンテーションと映像のナレーションでナビゲート。
(基礎編) 100分
イエナプラン教育の歴史・異年齢学級・リビングルームとしての教室・4つの基本活動(対話・仕事・遊び・催し)・リズミックな時間割・ワールドオリエンテーション・イエナプラン教育はビジョン(20の原則と6つのクオリティ)・ポートフォリオと評価
(応用編) 42分
マルチプルインテリジェンス・イエナプラン教育の学校建築・違いの受容・インクルージョンイエナプラン教育を支える教員

DVDダイジェスト版はこちら

不登校支援フォーラム及び講演会の活動報告

2019年度に当団体が開催した不登校の子どもたちを支援するための講演会及び、フォーラムの活動報告です。

10/19 田中洋輔さんの講演会 参加者40人
10/20 田中洋輔さんのワークショップ 参加者18人
12/1 西野博之さんの講演会 参加者58人
2/16 不登校支援者交流フォーラム 参加者46人

10/19田中洋輔さんの講演会と10/20のワークショップ

・ 田中洋輔さんのプロフィール

NPO法人 D.Live 代表理事。1984年 大阪生まれ/立命館大学文学部 卒業。滋賀県基本構想審議委員。プロ野球選手を目指すも、強豪の高校へ入り挫折し不登校に。自身の経験から、自分に自信が持てず苦しんでいる子がいる現状を変えたいと思い、大学生のときに今の団体を立ち上げる。自尊感情(自己肯定感)についてまとめた『子どもの自信白書』の発行。子どもの居場所や自信を育む教室などを運営。主な活動場所は、滋賀県草津市。京都新聞にて、コラム「よし笛」を連載中。

・感想

田中洋輔さんは現在35歳。昨年度全国規模で開催された「#不登校は不幸じゃない!」を企画した 小幡和輝さんは25歳。そしてそれを愛媛で開催した人たちも20台です。若い人が不登校の経験又はそうした子どもたちを通して感じてきたことを今どんどん発信し始めています。

保護者は孤独にわが子だけを見つめているようだけど、若者はそうではないように思います。学校に行きずらくなるということは誰でも起きること。その時保護者はどうすればいいのか。そして当事者は・・・。

「子どもを有名大学に入れる方法」、「叱らない子育て」など、書店にはさまざまな子育て本が並びます。先輩ママの子育て経験談が紹介される本が販売され、様々な悩みに答えるネット情報があふれています。しかし一方で、本に書かれた「○○しなければならない」「○○であるべき」に捉われ、子どもを優先するあまり自分をないがしろにしてしまう人もいます。そんな保護者には「 子育ては大変だと理解すること。」「そして、子どもよりも”私”を大切にすること。 」を伝える。子どもも保護者も共に潰れないためにはいかにポジティブにこの問題に関わっていくのかを丁寧に答えてくださいました。

「子どもがなりたい自分に向かって思いきり取り組める社会をつくる」それが NPO法人「D.Live」 のミッションです。日々ネット上に新しい内容を発信し続ける田中さんのエネルギーも本当にすごいと思いました。

※田中洋輔さんのことが知りたい方はネットで検索してみてください。日々たくさんの情報を発信し続けています。

12/1西野博之さんの講演会

・西野博之さんのプロフィール

1986年より不登校児童・生徒や高校中退した若者の居場所づくりにかかわる。1991年、川崎市高津区にフリースペースたまりばを開設。不登校児童・生徒やひきこもり傾向にある若者たち、さまざまな障がいのあるひとたちとともに地域で育ちあう場を続けている。 2003年7月にオープンした川崎市子ども夢パーク内に、川崎市の委託により公設民営の不登校児童・生徒の居場所「フリースペースえん」を開設、 その代表を務める。2006年4月より川崎市子ども夢パークの所長に就任。川崎若者就労自立支援センター「ブリュッケ」総合アドバイザー。文部科学省「フリースクール等に関する検討会議」委員。精神保健福祉士。

・感想

不登校の子どもたちに関わって35年!!その壮絶な歴史の中で現場でたくさんの子どもたちと関わり続け、今も日々関わっている西野さん。その西野さんの言葉の中で一番強いメッセージは・・・

「生きてるだけでOKなんだよ」

フリースペース えんには、年齢も国籍も障害の有無も、バラバラの個性を持った人たちが集まります。行政の支援が入り誰もが無料で使える場所です。ここが大切にしているのは「暮らし」を取り戻すこと、「食」を共にすること。 「この子には必ず何か光る部分があるはずだ」と信じ関わり続けるスタッフがいる場所 。そんな日々の中で、学校で傷ついた子どもたちはどんどん元気になっていきます。

そしてフリースペースの室内には「子どもの権利」が掲げられています。これは「川崎市子どもの権利に関する条例」に記されている、以下7つの大切な権利です。

・安心して生きる権利
・ありのままの自分でいる権利
・自分を守り,守られる権利
・自分を豊かにし,力づけられる権利
・自分で決める権利
・参加する権利
・個別の必要に応じて支援を受ける権利

国連で定められた「子どもの権利条約」がもととなっており、同条例のもとに設置された川崎市子ども夢パークは“子どもについての約束を実現する場”として、子どもと大人が一緒に作り上げていく施設。フリースペース えんの他にも、ログハウスやサイクリングロード、全天候広場などがあり、学校に行っている子も、行っていない子も、川崎市内外から多様な子どもたちが集まる居場所となっているのです。

こんなスペースが松山市にもあったらいいな~と誰もが思うと思います。松山市にも今後できることを私たちも願っています。ただ、その道のりはまだまだ厳しいのが現状です。

川崎市がここまで行政とタグを組んで子どもたちを支援するシステムを作るまでには大変な苦労と努力といろいろな人の協力がありました。そんなお話をたくさん聞かせていただきました。愛媛県でもたくさんの人が協力してくれたらきっと実現すると私は信じています。

2/16不登校支援フォーラム

今回の不登校支援フォーラムは昨年度立ち上がった「愛媛県フリースクール等連絡協議会」のメンバーが登壇にたち、参加者の質問に答えたり、これからの不登校支援の在り方をワークショップ形式でみんなと一緒に考えそれをまとめました。

・登壇者

一般社団法人フリースクール愛媛 孕石 修也

体験学習スクール 春夏秋冬 平田 由紀子

一般社団法人 フリースクール 楓 加藤 美樹

NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場 フリースクールたんぽぽの綿毛 山内 京子

・コーディネーター

NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場 フリースクールたんぽぽの綿毛 山本 良子

14:00~14:30 国の動きと愛媛県下の不登校支援の動向

14:20~15:00 各団体の紹介

15:00~15:30 参加者からの質問に答える

15:30~15:40 休憩

15:40~16:15 ワークショップ

16:15~16:30 グループ内でまとまった内容を発表する

※不登校支援フォーラムでの共有した問題や今後の方向性は後日HPで発信します。