未来、子ども、遊びのこと、本から学ぼう!

「子育て中にどうしてもっと本を読まなかったのだろう」となんど悔んだことだろう。

どこの書店にも置いてある「マニュアル本」片手に、必死に子育てしていた20代。いつも解決しない問題が山積みだった。34歳の時に、保育所を開くことを目標として、初めて「保育士試験」の教科書を開いた。難しいことが書かれてはいるが、なんだか面白いというのが第一印象だった。

日常の山積みとなった子育て問題が、一本一本紐とくように解けていくのを感じた。私たちが学校教育で学ぶことは「国語」「算数」「理科」「歴史」「地理」「公民」「体育」「家庭科」等。

でも、母親となるための「学び」はほとんどなかった。

昔は地域で子育てが伝承されていたので、学校で学ぶ必要がなかったのかもしれないが、核家族が当たり前になってきている現在にはそんな学びの場はすでにないと考えた方がいい。それに、子育て問題は社会の変化と共に、日々変化していることも踏まえると、今の親が子どもを育てるために、知っておかないといけないことは、意外とたくさんあることに気付いてほしい。

読む本のジャンルは「子育て」と名のつく本じゃなくてもいい。「竜馬が行く」を読めば、竜馬の育った環境が分かるだろうし、マンガ「ワンピース」だって、深く読んでいけば、海賊王になると決めたルフィーの人生から、子育てのヒントがもらえるように思う。

でも、一番読んでほしいのは、昔から読まれ継がれている本である。
レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」井深 大 氏の「幼稚園では遅すぎる」、佐々木 正美 氏の「子どもへのまなざし」、平井信義 氏の「心の基地はおかあさん」などなど。

自分の子どもをのびのびと育て上げるためには、そうした本を愛読本にしていくことをお勧めしたい。

ただ、今の子どもを取り巻く社会問題を考えた時、それだけでは自分の子どもが安心して育っていくとは言い難い。門脇 厚司 氏の「子どもの社会力」はそうした今の社会の中で、どのように子どもを育て、どのように大人が社会に関わることが重要であるかを説いている。

1973年大村夫妻が翻訳している「都市の遊び場」は高度経済成長と共に都市での子どもの遊び場がどのように変化し、そのことによりどのような影響があり、今後、何が求められているかが書かれている。古い本だが、今でも説得力のある内容で、そのころのヨーロッパでの冒険遊び場の様子も綴られている。

そして最近はマンガで子育てを分かりやすく解説したものも増えてきている。

本を読むのは苦手という人にお勧めしたい。

最後に、「子育て」に関する講演会にもぜひ足を運んでほしい。本もいろいろなことを教えてくれるが、現場の生の声や、当事者の経験から発せられる言葉は、自分の子育てに必ずヒントを与えてくれるに違いない。