大切にしていること

私たちは松山市内で11年間活動する中で、冒険遊び場活動を通して地域の子どもたちの育ちを見守ってきました。のびのびと遊びまわる子どもたちの中には、家庭環境により問題行動が気になる子や、才能があふれるあまりに大人が理解できない遊びをどんどん見つけ出す子、親の過干渉により人の指示でしか動けない子、発達障害等によりいじめのターゲットになってしまう子など、学校生活での生きずらさを抱えた子どもたちに多く出会ってきました。学校は勉強やスポーツなどの可能性を引き出すことはできますが、それ以外の個々の可能性を理解する場とはなっていません。

長年、子どもと関わる中で、そうした子どもの可能性を引き出すために最も適した年齢は乳幼児期であると感じてきました。しかし、保育園や幼稚園はそうした子どもたちをのびのびと自然の中で保育することが様々な障壁によりどんどんできなくなり、親の共働きにより、子どもの保育時間はどんどん長くなっています。そして学童期も子どもにとって自由に遊び込む時間は少なくなり、ネットやゲームに支配されています。

将来に向けて子どもの健やかな成長を願うとき、一番求められるのは「ありのままの自分を認めてもらえる環境」です。それが家庭であれば一番ベストですが、それ以外の斜めの関係や地域の人、そして保育に携わる私たちも大きな使命を担っていると感じています。

私たちは関わる全ての子どもたちの最善の保育の在り方を日々悩みながら、学び続けながら、目指していきます。

大切にしている5つのこと

子どもの可能性を信じること

子どもたちが自分自身の可能性を信じることができるように関わっていきます。いろいろなことにチャレンジする中で失敗や、けんかや、泣いたり、怒ったりするプロセスを丁寧に関わり、子どもたちの一所懸命に寄り添いながら子どもの育ちを見守っていきます。

指導するのではなく見守ること

森のようちえんには決まったプログラムはありません。指導して教えるということはしていません。子どもたちが森で遊ぶ中で学ぶ様々な出来事に対し、一緒に考えて保育士も学び、見守っていきます。

感謝する心を大切にすること

自然の中で活動していると、鳥や虫など様々な生物に出会います。そして季節折々の花たちに元気をもらい、澄んだ空気と大きな青い空を眺めるだけで生きている感覚を体いっぱいに感じることができ、そんな日々の自然との関わりの中で感謝する心は育まれます。そしてお母さんが一生懸命作ってくれたお弁当や、山を整備してくれているおじさんなど、出会うすべてのものに感謝する心が育まれることを願い関わっています。

チャレンジする大切さを忘れないこと

子どもたちの好奇心は無限大です。「やってみたい」と思う時が成長する時だと思って見守っています。山での活動ですので危ないと感じることや危険な場所などもありますが、安全を確認しながら、できる限り子どものやってみたいを応援していきたいと思っています。

毎日の振り返りをすること

ひとり一人に寄り添いながら保育していますが、子どもの個性はみんな違っていてこうすれば大丈夫という関わりのマニュアルは存在しません。そして自然の中の森のようちえんにはいつもさまざまなドラマが待っています。思いもよらない遊びを開発してみたり、小さな生物をとても大切にしてみたり、ときにな残酷に遊びだすこともあります。

良いことと悪いことで分けるのではなく、その時その時の子どもの状態、仲間との関わり、環境などを考慮に入れ、その子にとっての最善の関わり方を考えるために振り返りをしています。

そして保育士もみんな同じ考えで子どもと関わることはできませんが、振り返ることでできる限り同じ思いで子どもたちと関わっていきたいと思っています。

また、大きなケガにつながるような事例がある時は、その都度検証して、次に大きなケガをしないように振り返りをしています。