3/21講演会活動報告①~子どもたちの時間の使い方から見る現状~

平成30年3月21日(水・祝)に松山市、3月22日(木)に久万高原町にて日本冒険遊び場づくり協会主催で、私たち団体が協力して「子どもの可能性を引き出すあそび場~プレーパークをもっと知ろう~」ということで講演会を実施しました。

講師としてお話をしていただいたのは新宿・戸山プレイパークの会の代表であり、日本冒険遊び場づくり協会理事の入江雅子さんです。

子どもたちの現状、子どもの体にどんな変化が起きているのか?そして東京の真ん中新宿で繰り広げられる冒険遊び場とは?そしてその運営についても少しお話を聞くことができました。

ベネッセ放課後の生活時間から読み取れること

12年前から松山市で活動していて昔の子どもと今の子ども、様々な変化はあるけれど私が一番びっくりしたことは子どもが5分単位で時間を気にしているということでした。

塾やスポーツクラブなどに通う子どもが増え、平日は低学年の3分の1近くが学童クラブで過ごします。そのため放課後に時間を忘れて仲間と遊びこむ経験が少なく、遊んだとしても「あと何分遊べる」と考えながら遊ぶ子どもたちが増えています。今回の講演会でもそれを裏付けるデーターが紹介されました。
第2回 放課後の生活時間調査-子どもたちの時間の使い方[意識と実態] 速報版 (ベネッセ教育総合研究所の調査)参照

「忙しい」と感じる子どもが増加

小学生の5割、中学生の6割、高校生の7割が「忙しい」と感じ、「もっとゆっくりすごしたい」と思う子どもは小学生7割、中学生と高校生は8割以上となっています。その一方で「時間をむだに使っている」と感じる子どもが半数を超え、時間の使い方に課題があることもわかります。

時間でみるまじめ化

中学生と高校生は「宿題」「宿題以外」のいずれの勉強時間も増えている。また朝6時までに早起きする子どもも増加している。全体的に子どもがまじめになっていると考えられる結果が出ている。

行動の内向き化

勉強や携帯電話・スマートホンの使用時間の増加とは対照的に、外遊び・スポーツの時間は減少傾向にある。「アクティビティへの参加」も「ほとんどしない」の割合が増加傾向にある。子どもの多様な体験の機会が減っている。