寒くても元気いっぱい!森のようちえんの子どもたち

今日も最高気温5度の中、子どもたちと森へ出かけました。最初からハイテンションで走って走っていっぱいおしゃべりして、鳥や花や落ち葉や枝で遊びました。考古館の前の広場でカラスを見つけると、みんなでそっとそっと近づいてみたり、水辺に浮かぶ鴨さんのことをお話ししたり、草食恐竜と肉食恐竜と悪い恐竜と良い恐竜がいるらしいことをみんなで語ってみたりと、見ていても飽きないほど子どもの好奇心は旺盛です。

でも、ちょっと寒くなってくると、みんなで「雲さん、太陽さんを隠さないで!!」と自然に訴えてみたり。なんだか子どもも自然もすごいと思います。大人になるとそうした本能のままに行動して自然と向き合うことが少なくなるけど、子どもは必死に向き合っている。

それから今起きていることに悔しくて泣いたり怒ったり笑ったりもすごくいっぱいします。けんかしても気が付けば仲直りして意気投合して遊ぶ、でもまた物の取り合いも始まって、うまく仲良く遊ぶためのことをいろいろ考えるけど涙が止まらない。こうした経験を子ども時代にいっぱいするのがいいんだろうな~と実感しながら見守っております。

2歳から40歳ぐらいまでの人間の成長過程をいろいろな形で見てきたけれど、喜怒哀楽を表現しながら仲間との遊びこみを子ども時代にしっかり経験している子どもは強いと思います。子ども時代にすでに親の顔色を見て嫌だと思うことも誰にも言わずに我慢して良い子のふりを演じ続ける子どもたちをよく見かけるようになりました。そうした子どもは知らない間にストレスをためていきます。バランスの良い発散方法がわからずうつの症状を発症したり、人との接触を避けだしたり、暴力的な行動で爆発することもあります。でも、いろいろな経験を積み重ねてきた子どもは、そのストレスの内容を自分で把握し、発散方法も状況に応じて使い分けることもできます。いろいろな人との関わりを子ども時代にいっぱい知ることで、人間にもいろいろな人がいていろいろな考えがあって、問題を解決するためには話し合いを持ちながらお互いが歩み寄っていかなければいけない。そんな感覚が磨かれるんじゃないかと思います。

一人一人の子どもの成長の長いスパンを見つめながら、今できる私たちの関わりをこれからも模索しながら活動していこうと思います。